ここでは各話の見どころ(注目すべき表現)を解説します。会長の主観で書いているのでかなり内容は偏っているものと思われます。また、基本的に映像を見ながらのコメントですので、とても半端にネタバレします。
なお、このページではシュウのことを修造と書いています。その方が深みがあって楽しげなので(笑)。
レビューが比較的短い回は、あらすじに比較して演出が長い。見どころ多し。
第1話 黄昏を見つめる少女
今日も明日も納豆人生ねばーねばーマイライフ〜♪
剣道、というよりもどたばたのチャンバラ。しかも自滅。格好悪すぎです。
水道の蛇口に口を付けて水を飲む。癖ですね(笑)
置き去りにされ溜息付くトコに哀愁が。この一連のシーンの表現は見事。
オープニングは修造の口笛。この先の展開とは全く違うイメージです。どこか懐かしい街並みの描写が、見る者の心を癒してくれます。
このとき道行く車の中にトヨタ・ラウムが見えるので、時代設定が現代(1999年)であることがわかります。
ララルゥに向かって投げたもの。消しゴム(MONO)・竹刀の鍔・ボルト・パナソニックアルカリ乾電池(単3)・輪ゴム・歯ブラシ(笑)。
歯ブラシを携帯するとはなかなかできませんぜ(笑)。やはり年頃の少年なりの気づかいが感じられます。まぁ、納豆臭くなくてもあの子にはあきれられた模様ですが。
細かいことですが、靴下ははいてません。
ララルゥに街のことをあれこれ説明する修造。活き活きとしてます。「あのツノだよ……」とか。このあたりの普通っぽさが巧いです。
足下の落書き<オレイチバン、バカ、うん(こ?)>を眺めつつ、今日負けてしまったことや、煙突なら負けないんだけどとか、とりとめのない想い。
会長は、初めて見たとき、このシーンでもう完璧に落ちたらしいです(笑)
「明日がダメでも、明後日がある。生きてりゃいいことだってあるさ」
そして一転してアクションシーン。いきなり落下(笑)。タフです。普通死にます(^^;
ただひたすらララルゥを救おうと、素手でロボットを殴ったり、棒切れで鉄筋コンクリートの煙突を倒したり、敵のメカをちょっと動かしてみたり。
面を決めて「よっしゃ!」ていうトコがちょっとだけ格好良い(笑)。
全体的にかなり動きと表情の書き込みが細かいです。スローで見るのも一興。最後に「アベリア!」と名前を呼ぶところが、なんだか今後の因縁を思わせぶりで良くないですか?
そしてヘリウッド。この辺の理論的な説明はやめましょう。
追い立てられ、銃を突きつけられ、また落下(笑)。
ラストの巨大な夕陽が非常に印象的です。
エンディングはうらぶれた街並みの夕景。これほど美しくまとまったエンディングは、アニメ史上まず無いでしょう。
第2話 少年と狂王と
頭からナブカとタブールの確執が。蹴りを入れるタブールのひねくれ具合が見事。
この回からオープニングが付くがコーラスはない。
ハムド様登場。いきなり猫をひねり潰す。アベリアにも要注目。
ブゥは言葉や心が少しだけ幼い。ただし身長の割には大人びている(笑)。
「日本?」が微妙。そして「うわ〜」とトンズラする修造(笑)。引きのシーンでブゥの色がやけに白いのは配色ミスだろうか。
ナイフを拾うが、振り回さずに捨てる修造。修造としては、当然。ただ、ナブカにはその行動が理解できないわけで。
ナブカの手が一瞬空を切るところにひやっとします。ここでも修造の行動はナブカの理解を超える。
銃床で殴られ昏倒する修造。これ、死ぬ可能性があります(笑)
ララルゥがなぜ付け狙われるのか、詳しくは明かされませんが何か重大な理由がありそうなことはわかります。
イスに縛られハムドの前に突き出される修造。髪の毛を引っ張られ、往復ビンタ(複数回)。グリグリと足蹴にされる。
自分が攻めるのは「聖戦」で、他国に攻められるのは「侵略」と称するハムド様。危険思想です。水がキーポイントであることが判明。だいたいの事情が語られます。床には先ほどひねり潰した猫が。さらに蹴り(汗)。最低だ。
このシーンではハムド様が饒舌に世界観を語ってくださいます。それにしてもかなり精神的に参っておられますね。そしてアベリアも。この関係は……。
夜中に響き渡る修造の悲鳴(かなりの熱演です)。それと重ねられるナブカとタブールの会話。殺伐とした雰囲気。
一方的に痛めつけられ投獄された修造は何を思うのか。
意味深な歌詞のエンディングが、謎めいた雰囲気をいっそう盛り上げます。
第3話 闇の中の宴
牢屋での夜明けからスタート。外には鳥が飛んでます(大型野生動物が存在するという事実)。
ララルゥとサラは似ているらしい(笑)。怖がられ皿で殴られる修造。
この回からオープニングにコーラスが付く。つまりこの回からが本番。気分は否応なく盛り上がる。
少年兵の中ではナブカは強い。ところでどの動きが訓練に無かったのか(修造に腕を捕まれ助けられたアレをラーニングしたのか?;陽月さんより)。
「ハムド様のお役に立って死ね。それ以外の死は許さん!」そう演説する教官の左手の甲の一文字傷に注目。
再び牢獄。サラには食事が与えられ、残さず食べていることがわかる。先ほど修造を殴ったときに飛び散った小さい欠片はスプーン状の食器(あとで判明)。サラはバイリンガルである(違)。
緑が一杯のハムド様の部屋。握りつぶした果汁をララルゥに塗り。涎。髪引っ張り。らーらるぅー。
窓から落ちた花に注目。ハムドとララルゥとアベリアの関係にも注目を。
サラがとらわれている理由は。「おれだってわかんないけど。大丈夫だ!」サラ、少し安堵の表情を浮かべる。
牢屋の通路がなんとも美麗(笑)。房がたくさんあるのにふたりを別々にしないのは、混雑しているからだろうか。
ハダカでイスにくくりつけられて鞭打ちされる修造。さらに銃床で往復殴打。
気絶してこれ以上は死ぬという状態に陥り、そのまま炎天下に吊される。鳥につつかれる。う〜む(^^;。
気が付いて下を見て「うへぇ」という声がとても良い。足下に花が一輪引っかかっていた。それを見つめる修造。
教練のあと、ブゥとナブカに任務が与えられた。回廊で吊された修造の姿を見るふたり。「ちょっとかわいそうかも」ちょっとか。
ナブカとブゥに連れて行かれるサラ。
恐い男に、部屋に引きずり込まれ暗転。引き。そして修造が見つめていた花が、散った(!)。
初めて本作のビデオ(レンタル)を漫然と観ていたとき、会長はここでビデオを止め、巻き戻して第1話の最初からきちんと観なおしたとか(爆)。そしてDVDを買いに走る(爆)。
陸上を走る巨大戦艦に歩兵では絶対に太刀打ちできない。饒舌にハムドをなだめるアベリア。
超微粒光子弾。あっさり発射(笑)。ヘンにもったいつけてないところが非常に良いです。
ハムド様の放送。国民がハムドの声を聞く機会はあまりないのではないだろうか。
炎の中から伸びる左手。手の甲に傷に見覚えが。結局、ハムド様のお役には立てなかったらしい……。
牢屋へ戻される修造。そしてサラ。訳が分からないまままた牢屋で夜を明かす。
この回は、牢屋で始まって牢屋で終わる。あまりにも長く、過酷な1日。
エンディングが心にしみる。
予告ではこの世界が未来の地球であることが判明。
第4話 不協和音
紛失したペンダントの大捜索。
修造の処遇はアベリアに一任。修造を隊に編入することはかなり危険な賭だとわかっていたはず。
それでもあえて実行せざるを得ないほど、人員が不足しているのかも知れない。
それだからこそ、これまでの拷問も五体満足にしたまま行われていたのだろう。
「大勢死んだしな」教官の最後の姿がフラッシュバック。
どう考えてもペンダントなんか紛れ込みそうにないところを集中的に捜索する兵士達。
やる気なさそう。
「言っていいのか?」う〜ん、ガキくさい(爆
アベリアがバツ印で塗りつぶした場所は、ララルゥの部屋に当たるらしい。
「頼れるのはおまえだけだ」ハッとするアベリア。
「手に入れてみせる。ペンダントもこの世界も」本性が出た。
なっ何をして遊んだんだー(汗
「誰だそれ?」複雑な気分。ホントに知らないんだろうな〜。
「おれはそんなんになった覚えはない!」今後繰り返される台詞。そう言いたくなる気持ちはとてもよくわかる。
カザム登場。おびえるサラ。兵隊の中にもこの状況を憂えている者がいる、ということを表現しているのか。
足の指も上げてるところに注目。
食事。まずいらしい。水が明らかに足りなすぎるのはアニメ的演出だろう(笑)
「ああ〜あれおまえかぁ〜」親近感。というかいきなりなれなれしいような。
「知った事じゃない」このふたりの会話シーンはかなり見どころです。感じ入る部分が多いです(個人的に)。
タブールとその他大勢が不穏な動きを。ブゥがそれを事前に察知。
アベリアの拷問で何も吐かなかった(正確には全て白状したが、有益な情報がなかった)修造が、子供のリンチでなんか言うとも思えないのだが。小道具はタオルと石鹸。
涙目の修造。仲間にこういう事されるのは、無関係の人間から受ける拷問より、むしろ厳しいかも……。
「無抵抗な奴に鞭なんてイヤだ」一同、驚く。その結果、鞭打ちの数が増えたようだ。「あいつにしたって、その方がマシだったろう」
次回のために、ここで教官の顔をよく見ておこう。
ナブカが長々と語っている。立場上、こういう話をすることは、基本的にないはず。修造を、かなり高く評価し(ようとし)ていると判断できる。
あらゆる気分に対応できるエンディングは、やはり見事。
第5話 ひとごろし
今日も、縛られ連行されるサラ。男はカザムと名乗り、サラの名を尋ねた。
ハムド様のご機嫌は長くは続かない。アベリアをグーで殴りつつ泣き落とし。
教官の演説は今日も熱く。タブールを無視しつつ、修造に「見ない顔だな」って……あれ?昨夜のお仕置きの教官だろ?違うのか?(笑)
異端視されても動じない修造。それをフォローするナブカ。
「俺は違う」その言葉は虚しく。
「助けないと……」助けてどうするつもりか考えているのだろうか。
夜。突然苦しみ出すララルゥ。理由は最後まで不明。
暗殺者2人がハムドの部屋まで進入。そこまで行った割には詰めが甘いと言わざるをえない。一人は死亡、一人は逃亡。
「死なせず尋問にかけろ」と指示するアベリアと、「すぐに殺せ」と言うハムド。
ナイフで暗殺者の腕を刺し、逃げるブゥ。鮮やか!
「それが、俺たちの……任務だ」
徒歩で遠征に出かける兵隊。200〜300人規模か。
第6話 砂嵐に消える
無表情なサラ。兵士の口から「丈夫なガキを生む」ことがサラの任務だと聞かされる。
特別な水?いくら何でも水?酒じゃないだろうか。
筆舌に尽くしがたい、乱闘。
サラ、兵士を殺害しヘリウッドから脱走。
やはり、警備は脆弱なのではないだろうか。
すべてを捨てて走り去るサラ。
キャンプ。「こいつは戦う奴に配られたんだ」会話シーンお見事。
一瞬だが大人の兵士達が映される。ここ以外ではほとんど見られない映像なので注目。
アベリアの語り。ララルゥとの噛み合わない対話。
「もっと酷い……」
ナブカに足を撃ち抜かれ傷口を踏みつけられる修造。
今回と同じように、母親から引き離された過去を思い出すナブカ。
略奪の済んだ村はすべて跡形もなく爆破される。少年たちはそれを知らない。
第7話 逃れの夜
第8話 ひとりぼっちのふたり
第9話 狭間にて
第10話 混沌への助走
第11話 崩壊前夜
第12話 殺戮の大地
第13話 今、そこにいる僕