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FAQ
Q 防水規格IPコード(IP Code)というのがありますか。また、IP68とはどんなレベルですか

A IPコードIP Code)は、カプセルのように、保護すべき機器の外側を覆う構造で、 防塵・防水をおこなう構造の、等級を定めたコードです。
IEC 60529 Dgrees of protection provided by enclosures(IP Code) として規定されています。

この内容は、 JIS C 0920:1993 電気機械器具の防水試験及び固形物の進入に対する保護等級 (JISハンドブック 「電気」に収録されているはずです) の 「附属書 外郭による保護の等級分類(IPコード)」 として、そのままの内容で日本語訳が掲載されています。

詳細は上記JIS原本(ハンドブックで可)を見てください。 JISハンドブックは、大きな書店や図書館にあることが多いし、 東京なら赤坂の(財)日本規格協会のライブラリィで閲覧/購入 が出来ます。

以下、簡単に説明します。

IPコードは、基本形は「IPxxyy」の形式で、後ろのyyの部分は オプションですので、説明は省略します。

「IP」のの部分で、 防塵防水性能を表します。
前のxの部分」は、外郭部分に内部に通じる穴があるか、 ある場合はその大きさは、と言うことを規定しています。
つまり、異物(固形物)が入るような穴(開口部)があるか、手、指等 が入るか、という観点で規定されています。
記号 規定概要 (詳細はJIS原本で確認のこと)
規定なし
保護なし、異物や人体の一部が内部に入る(触れる)恐れあり
直径50mm以上の異物や手の甲は入らない。(それ以下なら入る)
2、3省略
直径1mm以上の異物、針金は入らない。
防じん型
耐じん型

後ろのx」は、防水性を示します。

記号 規定概要 (詳細はJIS原本で確認のこと)
規定なし
保護なし
上から垂直に落下する水を防げる
真上より左右15度の角度の水流に耐える
散水に耐える
飛沫に耐える
噴流に耐える
暴噴流に耐える
一時的水没に耐える
継続的水没に耐える

つまり、ご質問の「IP68」は、「耐じん型」で「継続的水没に耐える」 すなわち、「密閉された耐水タイプ」に相当します。

細部の定義や試験方法は、上記JISに記載されていますので、ご確認ください。

ただ、「8:継続的水没に耐える」ということでも、附属書表8の規定を 読むと「水位の条件、時間は、協議による」と規定されていますので、 厳密な防水性を求める場合は、条件(例えば水深何mまでに、何分以上 耐えるか)等の相互確認が必要と思われます。

ちなみに「7:一時的水没」場合は、「物品の上端が水面から0.15m、 下端は水面から1m以内」、「時間は30分」となっているようです。

JIS C 0920:1993 は、JISハンドブック名 電気:1999(9,800円) に収録されています。 また、JIS原本単体、IEC規格は(財)日本規格協会(JSA) から購入できます。

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