"スパークNo244" (2005.4)



05春闘トヨタ総行動「トヨタは社会的責任を果たせ」
 トヨタの社会的責任を追及する05国民春闘トヨタ決起集会が2月11日、豊田市で開かれ全国各地から1500人が集まりました。05国民春闘トヨタ総行動実行委員会(全国労働組合総連合、愛労連、愛知春闘共闘、愛商連…など)が主催したもので集会後、トヨタ本社工場前まで元気にデモ行進しました。神奈川から来たという組合役員は「トヨタの運送を請け負っている会社は、五50代で年収300万円台」と不満をあらわにしていました。

刈谷のトヨタ各社に改善要請の申し入れ
 トヨタ総行動の一環として引きつづき、デンソーも含めた刈谷市に所在するトヨタグループ各社を訪問し社会的責任をはたすよう要請書を手渡すなど改善の申し入れをおこないました。
 これには山本シモ子、野村武文の両刈谷市議が同行しました。

織機も特別慰労金五万円出る
 春闘妥結直後、織機では平均5万円の特別慰労金が全従業員に出ることが発表されました。3月下旬にもらえます。昨年末はトヨタもやはり同じくらいの金額の特別慰労金が出ています。
 デンソーは……?

フレックス勤務ができない主任
 デンソーではめでたく主任になったと思ったら、フレックス勤務ができない。そして、このことが明文化してあるのこと。今までTBの時は裁量労働やフレックス勤務ができたのに、出世したら必ず定時出勤を義務づけられるわけです。デンソーで「重役出勤」と言えば、平社員より早く出勤することです。役員が自分で早出出勤することは自由ですが、一般従業員にまで、時代に逆行した窮屈な勤務体系を義務づけするのはいかがなものでしょうか。

全ト参政会資金から民主党費250万円
 全ト労連がつくった「全トヨタ政治に参加する会(全ト参政会)」のニュース(2003年2月号)によると、2002年に民主党費として250万円が支払われています。民主党の党費はその党員個人が払うべきもので、全ト参政会が予算に計上しておいて払うべきものではありません。これでは、世間から激しい批判を浴びた、業界団体からの自民党費たて替え事件と何ら変わりありません。最近、自民党の安倍晋三幹事長代理は、自分らのことを棚にあげて、山梨県教組の民主党選挙応援の資金集めを非難していますが、国民からみれば、どっちもどっちと言えます。


部長も入退時にIDスリットしています!!
 ――(トヨタ工機)
 豊田工機では無償深夜労働の発覚で課長に深夜手当てが支払われ、さらに課長も入退時の打刻化が義務づけられるようになりました。更に最近部長も入退時に打刻していることが明らかになりました。
 労基法では、たとえ部長、課長の管理監督者であっても夜10時以降の深夜労働に対しては深夜手当てを支払わなければなりません。これらは日本共産党豊田工機支部が労基署に改善を申し入れた成果が実ったものです。

サービス残業代2億8000万円支払う
 ――人材派遣スタッフサービス
 人材派遣会社「スタッフサービス」の大阪本社が、2002年4月から04年3月までの2年間の未払い残業代として、社員と退職者約380人に対し、計約2億8千万円を支払っていたことが2月25日までにわかりました。
 スタッフサービスの就業規則では、労働時間は午前9時から午後5時半と定められていますが、大阪本社では朝8時半から朝礼をおこない、深夜11時ごろ退社するのが通常勤務となっていました。
 昨年4月、恒常的な残業と休日出勤にも割増賃金が払われず、過酷なノルマを課せられ自殺したとして、大阪本社の元男性社員=当時(32)=の遺族が同法違反容疑で労働基準監督署に告発、労災を求めています。

ビックカメラを送検 
 ――労基法違反で東京労働局
 社員に時間外割増賃金(残業代)を支払わなかったなどとして、東京労働局は2月25日、大手安売り店舗のビックカメラを労働基準法違反の疑いで東京地検に書類送検しました。
 同局によると、同社は2003年12月から昨年11月にかけて、社員110人に残業代1億2700万円を期日までに支払わなかった疑い。
 残業の不払いなどについて同社労働組合が04年9月、同局に告発していました。