"スパークNo230" (2002.12)
無償残業なくせ、健康守れ!
トヨタ系の仲間と地域労連が共同で
刈谷労基署交渉
刈谷労基署交渉を行なう デンソー、アイシン、工機と西三河南地域労連の代表者 11/20
11月20日、愛労連を中心とした恒例の行政・自治体への要請行動が県下一斉に行なわれました。西三河でもトヨタ系の仲間と西三河南地域労連などが共同で刈谷労基署交渉を行ないました。刈谷労基署からは次長と主任が応待しました。
デンソーについては技能系間接部門の無償残業、長時間労働で倒れた担当部員に対する部長の暴言、労災かくしなどの問題について交渉しました。労基署は無償残業については「調査したがなかった」、暴言については「会社に確認する」と回答しました。
その他、アイシンの無償残業については、「会社の調査結果待ちで、現在進行中である」ことが労基署から報告され、豊田工機については本人以外の者が勝手にカードリーダを打刻できるシステムになっている問題点などが労働者から指摘されました。
西尾ヒータ工場での箱詰め作業無償残業問題、
実効ある時間管理体制確立で西尾労基署と交渉
西尾労基署に申し入れを行なった 左から、牧野次郎・牧野勝子両西尾市議、桜井西三河南労連議長、スパーク発行責任者 11/15
西尾労基署は先に、ガソリン噴射製造部の仲間からあった無償残業の訴えについて、西尾製作所長と製造部長宛に指導票を渡しました。この指導票に対する会社の中間報告を聞くため、デンソー支部代表、牧野次郎・牧野勝子両西尾市議、西三河南地域労連議長は十一月十五日、西尾労基署を訪れました。労基署からは第一課長が応待しました。出席者は労基署に対してデンソーが実効ある時間管理体制を確立するよう指導すること、冷暖房製造二部ユニット一工場(四一〇工場、ヒータ生産)で市販品の箱詰め作業を無償残業でやっている件について調査するよう要請しました。またスパーク発行責任者は西尾労基署管内でも、「時間管理徹底、無償残業根絶大会」を、会社・労組・監督署の共催で開くよう強く申し入れました。
「しっかり仕事・きっちり申告」
トヨタ労組、定期大会で特別決議
左の標語は、何も税務署の納税キャンペーンのものではありません。十月五日に開催された組合大会でトヨタ労組が決議した文書にもとづくワークルール遵守強化期間の標語なのです。遅きに失したとは言え、デンソー労組より一歩先んじていると思われる内容ですので全文掲載します。
写真に見る日本史の中の日本共産党 連載第8回
芥川龍之介、昭和2年
新潟高校(旧制)にて
芥川龍之介の自殺とプロレタリア文学運動
戦前の小説家。1892年〜1927年。大正期の代表的短編小説家で昭和2年、自殺。鋭い頭脳と細かい神経をもち、「理知の作家」「技巧の作家」と言われた。ファシズムと戦争、自由への弾圧、一方ではこれに抵抗するプロレタリア文学運動の大きな高まりの中、しだいに芸術と現実との矛盾、「ぼんやりした不安」に悩み、三五才の若さで睡眠薬を飲んで自殺した。この死にショックを受けた宮本顕治氏(文芸評論家、元日本共産党議長)はその死から二年後「評論、『敗北』の文学」に「『敗北』の文学を−そしてその階級的土壌を我々は踏み越えて往かなければならない」と書いた。その執筆から二年後、非合法の日本共産党に入党した。