2006年1月22日(日)「しんぶん赤旗」

労組攻撃とセクハラに抗議 ポーランド
ペプシ系列の工場に数百人


 【モスクワ=田川実】多国籍企業ペプシ社傘下でポテト・チップスなどをつくるフリトレイのポーランド支社(ワルシャワ市内)前で十八日、同社の労働組合攻撃と性的嫌がらせ(セクハラ)に抗議して労働者ら数百人が集まりました。
 モスクワの国際食品労組(IUF)東欧・中央アジア地域事務所によると、ワルシャワ近郊にあるフリトレイの工場では二〇〇四年十二月、工場の職長からセクハラを受けたりそれを目撃した女性八人が解雇になりました。
 全員が同工場の労組メンバー。労組はセクハラに抗議するとともに解雇の撤回を求めてきましたが、会社側は逆に〇五年末、労組のザグラジェク委員長を、組合員数を偽っているなどとして解雇しました。
 フリトレイのポーランド工場は、旧ソ連・東欧、欧州など各国への輸出を伸ばしていますが、加入妨害など労組への敵視を続けており、労働協約に関する交渉も拒否しています。セクハラは恒常的だといいます。
 抗議行動は同社の事態を重く見たポーランドの「連帯」労組が呼びかけ。雪の中、参加者は「労働者に自由を!」「ペプシとフリトレイは法律違反!」などと書いた横断幕を掲げました。
 炭鉱労組が同社のポテト・チップス不買の動きを見せるなど、抗議は拡大しており、親会社ペプシへの抗議や国際労働機関(ILO)への訴えも検討されています。


2006年1月22日(日)「しんぶん赤旗」

喫煙シーン禁止すべき?
インドで閣僚が論争


 【ニューデリー=豊田栄光】映画やテレビドラマにおける喫煙シーンを法的に禁止すべきかどうか―インドでは保健相と情報・放送相の二人の閣僚が論争しています。
 ラマドス保健相は「たばこを吸い始めたきっかけに、アイドルの喫煙シーンをあげた子どもは52%に上る」との研究調査結果を示し、禁止を主張しています。
 すでに民間のビジャヤテレビは、青少年に有害な影響を与えるとして、喫煙シーンの映像をカットして放送するようになっています。
 一方、ダスムンシ情報・放送相は「徹底禁止は実行不可能だし、現実的でない」とのべ、法的禁止には否定的です。
 すでに省として、映画会社や脚本家など制作者側に、「喫煙シーンを魅力的に表現しないよう」に求めるキャンペーンを始めています。


◆e-mail address: ご意見・コメントは下をクリックして下さい

『スパーク』へ意見・コメントを送る