2005年12月3日(土)「しんぶん赤旗」

自治体管理職が労組
埼玉・県11市町村 結成総会に45人


 埼玉県の自治体管理職員でつくる労働組合「埼玉自治体管理職ユニオン」(自治労連埼玉県本部加盟)が結成されました。十一月二十九日に記者会見し、発表したもの。
 地方公務員法では、管理職は非管理職と同一の労働組合には加盟できませんが、管理職だけの労働組合を否定していません。
 小泉「改革」による住民サービスの切り捨てが進められるもと、「住民の福祉の増進」という理念とのはざまで悩みを抱えていた管理職員が、昨年十月に懇談会を持ったのがきっかけで労組結成につながりました。
 先月二十三日の結成総会には、県と十一市町村の管理職員四十五人が参加。地方自治をめぐる研究活動・情報発信、働きがいのある職場づくりなどの活動方針を採択しました。
 宮澤正美代表(上尾市市民課主席主幹)は「『小さな政府』『官から民へ』のかけ声のもと、事業の民営化や公的施設への指定管理者制度導入など“安上がり”な自治体づくりが進められている。福祉の向上やまちづくりに悪影響を及ぼしても『管理職としてやらざるを得ない』という矛盾を断ち切る思いで結成した。『構造改革』路線に対抗する政策提言を中心に活動していきたい」と語りました。


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