2005年11月16日(水)「しんぶん赤旗」

連帯しよう派遣・請負
おおさかセンター結成


■働く人の誇りとりもどそう

(写真)本来の労働組合の役割を発揮しようと結成した「おおさか派遣・請負センター」の結成総会=15日、大阪市

 低賃金、無権利、不安定雇用の派遣・請負労働者が激増するなか、全大阪労働組合総連合(大阪労連)は十五日、「おおさか派遣・請負センター」を結成しました。センターの結成は全労連では初めてです。
 同日、大阪市内で開かれた結成総会には百六十人が参加。大阪労連の植田保二議長が結成の経過と労働組合の本来の役割を発揮させる意義をのべ、偽装請負を告発した派遣労働者の吉岡力さん(31)が職場の実態と提訴の報告をしました。
 所長に就任した村田浩治弁護士が「裁判では間尺にあわない。すべての労働者の労働条件を守り、団結するという本来の労働組合の原点にたちかえり、働く人の誇りと連帯をとりもどす活動にしたい」とあいさつしました。
 労組日本プロ野球選手会事務局長の松原徹さんが講演。昨年、ストライキにたちあがった選手会のたたかいを紹介しました。
 センターは、派遣・請負などの間接雇用の労働者の実態や要求をつかみ、学習や経験を交流します。ネットワークを広げ、労働条件の改善や雇用の安定に向けた社会的な世論づくりを目的にしています。当面、賛同者・団体の拡大や会員の拡大、実態調査、「派遣・請負110番」の開設、リーフや会報の発行を計画しています。


◆e-mail address: ご意見・コメントは下をクリックして下さい

『スパーク』へ意見・コメントを送る