『トヨタ・デンソー 過労うつ病裁判を支援する会』準備会ニュース No.1 (6月8日発行)



デンソー従業員のKさんがトヨタとデンソーに対して行っている損害賠償裁判を支援し、職場から過労死などをなくし、働きやすい職場をつくるため「支援する会」の準備会をつくりました。今回はそのニュース1号をお届けします。

事案の概要:デンソーの従業員であるKさんはトヨタ自動車へ出向した後にうつ病を発症し休職した。いったん回復し、デンソーに復職したが、デンソーとトヨタ自動車の共同プロジェクトの中で、うつ病を再発。現在も療養中。刈谷労基署に労災申請したが却下される。Kさんはデンソー、トヨタ自動車の業務が原因でうつ病になり、休職を余儀なくされたことに対して損害賠償を請求する裁判をおこなっている。

○ 裁判の傍聴に参加しましょう。第5回口頭弁論
2007年6月8日(金)午後4時、名古屋地裁11

原告Kさんからの訴え
この裁判は、従業員に対し利益優先で長時間・過密労働で働かせ、病気で倒れたらあくまで自己責任だと言う会社側にきちんと責任を認めさせ、今後同じような犠牲者を出させないように労働条件・労働環境を改めさせることが大きな目的です。この裁判を勝利するためにも、皆さんのご支援・ご協力をどうかお願いいたします。

トヨタ・デンソー過労うつ病裁判経過:
 ○2006年5月11日 提訴
 ○2006年6月28日 第1回口頭弁論
  ○2006年9月27日 第2回口頭弁論
 ○2006年12月8日 第3回口頭弁論
 ○2007年3月27日 第4回口頭弁論
○2007年6月8日 第5回口頭弁論 (予定)

争点
原告側主張
(1)恒常的な長時間・過密労働(過労死認定ライン超え)があった。
(2)トヨタ上司によるパワハラがあった。
(3)担当業務はコモンレール式電子制御ディーゼルという高度な業務を担当し、不具合が多く心理的にも大変だった。
(4)体調が悪いのを知りながら上司は何ら業務配慮をしなかった。
被告側主張
(1)残業時間については概ね認めているが、他の同僚も同水準であった。
(2)トヨタ上司の叱責はあったが、原告の業務怠慢を指導したものであった。
(3)担当業務は原告の経験・能力からしてそんなに大変ではなかった。
(4)上司が毎日、終業時刻に早く帰るように言っていたが、原告が帰らなかった。

{その他の予定}
○ 6月8日:小池裁判、11時30分、名古屋地裁
○ 6月8日〜10日:労安中央学校、
○ 6月29日:中部電力アスベスト曝露、藤原裁判、10時



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