●井上メルマガ('13/6/15)   立ちくらみ

  井上さとしです。

 アベノミクスの正体が浮き彫りになっています。株価も大幅下落し、十三日には「異次元の金融緩和」前の水準に戻ってしまいました。実体経済に足場を持たない、投機とバブル頼りの結果です。

 安倍首相が成長戦略第三弾を発表した日にも株価は大幅下落。甘利経済・財政担当大臣は、記者会見で「日本は15年間の病で臥せっていたのが驚くようなスピードで立ち上がったので、立ちくらみもある」とのべました。「たいしたことない」といいたかったのでしょうが、ある意味で的を射ています。

  日本経済がデフレ不況という病に臥せってきたのは事実。であるならば、きちんと見立てをして治療することが必要です。日本経済の病の原因はなにか。働く人の賃金が減り消費が冷え込んだことです。ところがアベノミクスには国民の所得を直接増やす「治療」は何もありません。

   病も治らず、体力も回復していないままに、「金融緩和」という栄養ドリンクを飲ませて無理やり立ち上がらせたのがアベノミクス。さらに消費税増税を実施すれば「立ちくらみ」どころか、重症になってしまいます。

 今こそ、大企業の内部留保の活用で賃上げと正規社員の拡大、下請け代金の適正化などで内需を増やすという正しい「治療」が求められています。

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で、「賃上げで不況脱出」の声を日本共産党に!


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