●井上メルマガ('13/4/7)   再稼働は論外

 井上さとしです。

  「福島第一原発事故は収束しておらず、東電の反省もない。再稼働を論じる条件はない」――先日の予算委員会で、安倍総理と東電社長を追及。その後の事態は私の指摘通りになっています。

 福島第一原発では毎日400トンもの地下水が建屋に流れ込み、汚染水が増え続けています。私は質問で「収束どころか被害は拡大している」と指摘。さらに、使用済み核燃料冷却プールが停電で29時間も停止したことをただしました。

 停電の原因はネズミが配電盤に入ってショートしたでした。驚くことに、事故から二年もたつのにトラックの荷台の仮設配電盤のままで、ネズミ対策もバックアップ電源もなし。しかも、あれほど隠蔽体質が批判されたのに、事故の発表は発生三時間後でした。

 「これで3.11の反省があるのか」とただすと東電社長は「反省してます」との答弁。私は「口だけではだめだ」と批判しましたが、まさに「口だけ」だったことが次々と明らかになっています。

 原発では5日、停電対策の作業中のトラブルで再び停電しました。6日には汚染地下水の貯水槽からの漏出が発表されましたが、会見は漏出の疑いが浮上した2日後でした。さらに7日には別の貯水槽から汚染地下水が漏出。ひどすぎます。

 電力会社は、「安全対策を行い、3.11並の地震や津波がきても大丈夫なので再稼働を」といいますが、ネズミ一匹でも大丈夫でなかったのに、どうして大丈夫などといえるのでしょうか。

 再稼働なしで廃炉作業に入る即時原発ゼロしかありません。


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