●井上メルマガ('12/4/24) 5月5日を歴史的な日に
井上哲士です。
サザエさんの父親、磯野波平は何歳かご存知ですか。定年一年前の54才という設定です。たしかに子どものころは、五十代半ばの男性はかなりくたびれた印象がありました。実は私は、五月五日の誕生日で、その五十四歳になります。
「ついに波平と同じ年になる」と複雑な心境でしたが、この日が歴史的な日になる可能性が出てきて、早く来ないかと待ち遠しくなっています。5月5日は、ただ一つ稼動している北海道の泊原発が定期点検のために停止する期日で、それまでに福井県の大飯原発の再稼働を許さなければ稼働する原発がゼロになるのです。
振り返れば昨年の七月、佐賀県の玄海原発は福島原発事故に受けた緊急安全対策が完了したので安全確認できたとして再稼働寸前でした。それを止めたのが、日本共産党の笠井議員による「やらせメール」の暴露でした。
安全神話を振りまいたうえ、世論のねつ造までしていたことに国民の怒りはいっそう広がりました。「うそつきは原発の始まり」という言葉もささやかれるようにまでなりました。
新たに政府はストレステストを条件としましたが、国会での私の質問に経産相は「ストレステストで安全は確認できない」を認めざるを得なくなりました。そこで今度は暫定基準を条件にしました。しかし、これにも「即席基準であり、拙速だ」との批判の声がいっそう広がっています。
日本共産党の国会論戦と国民の世論と運動が結び付いて、稼動ゼロになるまでに大飯原発を再稼働させたい政府を追い詰めています。
5月5日を全原発が止まる日にしましょう。さらに「止まる」から「やめる」、そして自然エネルギーへ「変える」へと進め、子どもたちに放射能の危険のない 未来をプレゼントする大きな一歩の「こどもの日」にしましょう。
ついでに私の五十四歳も祝ってください。
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