●井上メルマガ('12/1/24)   国会召集――自民党同化宣言

 井上さとしです。

   今日から第180通常国会が始まりました。野田総理が消費税増税に並々ならぬ意欲を見せる解散含みの国会。開会日から激突と言われてきましたが、野田総理の所信表明演説をはじめとした政府四演説の時の議場は予想したほど騒然とはなりませんでした。

 理由の一つは、どの演説も自民党時代以上に官僚作文のつなぎ合わせで、具体性がなく、実に退屈だったこと。

 もう一つは、総理が臆面もなく自民党に抱き着いたことがあります。総理が演説の冒頭で、自民党の福田総理がかつておこなった施政方針演説の引用から始めたのには驚きました。福田氏が、与野党の話し合いを強調した部分の引用でしたが、過去の政権の施政方針演説を引用するのは極めて異例のこと。

 さらに野田総理は、演説の最後の部分で、「持続可能な社会保障制度」のために「消費税を含む税制の抜本改革」を行うとした麻生総理の施政方針演説も引用し、「私が目指すものも、同じです」とのべて自民党に与野党協議に応じるよう求めました。これにはもっと驚きました。

 私は思わず「自民党政治を変えるんじゃなかったのか!」と大声を挙げてしまいました。自民党政治を変えるといって政権交代しながら、自民党の総理の演説を引用して「目指すものは同じ」と言って恥じない――まるで自民党同化宣言です。嗚呼、ついにここまできたかと思うと思わず声がでたのです。

 総理には、自民党政権の演説を引用する暇があったら、自分の演説を振り返ってもらいたい。政権交代となった09年の総選挙の時に幹事長代理だった総理は、「マニフェスト、イギリスで始まりました。ルールがあるんです。書いてあることは命懸けで実行する。書いてないことはやらないんです。それがルールです」と街頭演説で訴えました。

 消費税増税はやらないと国民に約束しながら、増税する――一番やってはいけないルール違反をやっているのがほかならぬ、野田総理ではありませんか。

 ただ、総理のこの演説には自民党も面食らったのか、いつも激しいヤジをとばす議員ももうひとつ調子がでない様子。何しろ政策的中身は違いがないので、ケチ付けのようなヤジばかり。総理が「この国は…」というと「総理なんだから我が国といえ!」。「今年は辰年。竜のように立ちあがる年に」という演説には「竜は足がないから立てないぞ!」――という揚げ足取りが目立ちました。

 ことごとく国民の期待を裏切ってきた民主党には国政を担う資格なし。そして、中身の変わらない二大政党には国民の願いに答える能力なし。いよいよ日本共産党の出番。野田政権と正面から対決し、政治を変える積極的な提案を行っていきます。

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