●井上メルマガ('11/1/14) 呆れた内閣改造
井上さとしです。
第二次菅改造内閣が発足しました。ほとんど新味のない顔ぶれですが、与謝野馨元財務大臣の経済財政担当大臣の就任にはあきれました。
与謝野氏は単なる元自民党の有力政治家にとどまりません。麻生内閣の財務大臣。つまり、自民党政権の最後の財務大臣。しかも、通常国会中は、経済財政、金融担当も兼務し、三つの経済関係閣僚のポストを一人で占めていました。
一昨年の総選挙で民主党が打倒の対象とした自民党政治の経済・財政政策そのものが与謝野さんといえるでしょう。
この与謝野氏を経済財政担当大臣で入閣させたことは、菅内閣が自民党内閣を受け継いだ内閣だと自己宣言したものに等しいことです。自民党返りそのものです。その中心は、消費税の増税。与謝野氏が自民党屈指の消費税増税論者であることは有名です。消費税大増税の実行宣言だともいえます。
しかも、与謝野氏が平沼氏らと結成した「立ちあがれ日本」の結党趣旨を見ると、第一の使命は「打倒民主党」です。何故、打倒の対象と手を組むのか。お互いを打倒の対象としながらも、政権のためにはそれを忘れたように笑顔で握手する――そんな国民不在の古い政治にも国民は嫌気をさして総選挙で審判を下したのです。再び、国民の厳しいまなざしがむけられるでしょう。
今日の閣議で24日からの通常国会の開会も決まりました。徹底論戦を通じて、国民の審判を裏切る自民党返りを厳しくただし、新たな希望と展望示す論戦に挑みます。
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