●井上メルマガ('10/10/6) 立ち話?
井上さとしです。
尖閣諸島をめぐって緊張が続いている日中関係。ASEMの場で菅総理と中国の温家宝首相との「会談」が行われ、緩和の方向に向かい始めたのは結構なことです。
この「会談」は、「ワーキング・ディナー終了後に両首脳がほぼ同じ方向を歩いていた中で、自然な形で実現したもの」とされ、廊下の椅子に座って行われたとのことです。
しかし、実際には様々な根回しがあり、中国側の事情も配慮して、こうした形をとったのではないかとの観測が流れています。実際、日本では「会談」と報道されていますが、中国国内では「交談」と報道され公式の会談でないことが強調されています。
日本側も報道は「会談」とされていますが、外務省の正式な発表は違います。なんと書いてあると思いますか? 外務省のホームページを見ると、なんと 「日中首脳立ち話」との見出しで発表されているのです。
う〜ん。公式会談とはしたくないという中国側への配慮があったのかもしれませんが、主婦の井戸端会議ではあるまいし、首脳同士が25分も「立ち話」はないでしょう。もう少しいい言葉はなかったのでしょうかね。
問題はこれからです。関係修復がはかられたからとして、尖閣の領有権についてきちんと主張しなければ、これまでまともに領有権について発信してこなかった自民党政権の過ちを続けることになります。
我が党は昨日、尖閣の領有権についてさらに検討を深めて見解を発表しました。政府にも各党にも届けましたが、さまざまな反響がよせられています。今後、駐日大使館を通じて、中国を含む各国に届けます。
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