●井上メルマガ('10/4/2)   自己崩壊

 井上さとしです。

    驚きました。今日の午前中の本会議の冒頭、自民党の若林参院議員の辞職願いが読み上げられ、承認されました。一昨日の本会議の際に、席を外した隣の席の青木議員の投票ボタンまで押したことが大問題になっていました。

  若林氏は前任の農水大臣の辞任で急遽、大臣に就任したことが2度もあ ります。さらに昨年の総選挙後の首相指名の選挙の際は、麻生氏の次の自民党総裁が決まっていないもとで、両院議員総会長だった若林氏が自民党の首相候補とな り、「3回連続ピンチヒッター」として話題になった人物。

  しかし、国会議員としての投票のピンチヒッターは許されません。有権者の付託にもとづく投票は重い意味のある行為であり、1人が2票行使することは憲法にもかかわる問題であり、辞職は当然のことです。

  それにしても、半年余り前には自民党の議員は首相指名の選挙の時に 「若林」と書いたのです。そのような重鎮が、こんな考えられない間違いをおかすことは今の自民党を象徴しています。

  昨年の衆院選挙後、自民党の参院議員は5人も離党しており、さらに若林氏の辞任です。先日は衆院で鳩山元総務大臣が離党。予算案の採決の時の参院本会議の時には、反対討論をする舛添議員に自民党席から「離党するなよ」という自虐野次がとぶ有様でした。

  さらに水曜日の本会議で、国直轄事業の地方負担金をなくす法案の採決の際、賛成した自民党の中から三人の議員が「造反」して反対にまわりました。政党として自己崩壊ともいえる状態にあります。

  一方、民主党政権も普天間での迷走から逆送、郵政法案をめぐる閣僚間の「学級崩壊」ともいえる言い合いなどが相次いでいます。今朝の読売新聞は、「民主党に失望している」という人が69%に達したという世論調査の結果を報じていました。

  「民主にがっかり、自民にこりごり」という国民の声が広がるなか、政治を前にすすめる日本共産党の姿をしっかり国民の前に示し、躍進するチャンス。明日は午後から和歌山県田辺市で参院選挙勝利の演説会、夜は京都府知事選勝利の京都市内の演説会です。大いに訴えます。京都に向かう新幹線の車内からの発信でした。


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