●井上メルマガ('10/1/28)   初の鳩山総理との論戦

 井上さとしです。

    今日は、予算委員会での第二次補正予算の締めくくり総括質疑で質問に立ちました。昨秋に鳩山内閣が誕生しましたが、臨時国会の会期は短く、私は総理と論戦する機会がありませんでした。と、いうことで、今日は初の鳩山総理との論戦となりました。

    取り上げたのは総理の「政治とカネ」の問題。質問時間は片道で5分。通常は答弁時間も含めますが、参院の予算委員会だけは質問者が立っているときだけカウントする独特の方式です。いくら長答弁をされても大丈夫という利点を生かし、質問は簡潔にして相手に説明をさせるなどのテクニックが必要です。

    総理の資金管理団体の偽装献金が問題になってきましたが、その原資である総理の母親から資金提供と総理の個人口座からの支払額の合計と、偽装献金に補填された金額の差は約12億円。こんな巨額のお金をいったい何に使ったのか明らかにするよう迫りました。

    総理はこれまで、資金はすべて元秘書に任せてきたと答弁し、自らの責任を棚上げにしてきました。そこで今日は、総理の資金管理団体の07年収支報告書に、現官房長官の平野博文氏の資金管理団体に1000万円の寄付がされていることをただしました。

    私の質問に平野氏は資金提供を認めた上で、総理に寄付を依頼したことを明らかにし、総理もそれを認めました。そうなると、「すべて秘書に任せてきた」というこれまでの答弁と矛盾します。今後の追及の足場となります。

    さて質問していると自民党席から大きな拍手とともに「そうだ」とか「質問時間が短すぎる」など激励が飛び交いました。しかし、これまで散々「政治とカネ」で事件を起こし、利権政治にどっぷりつかってきた自民党に「仲間」のように思われるのはしゃくに障ります。

    そこで、原稿にはなかったのですが、締めくくりの部分で「国民が新政権にかけた期待は、自民党が続けてきた『政治とカネ』の問題をきちんと解決することだ」という言葉を付け加えました。

    自民党席からはどっと声があがり「井上さん、それを言っちゃだめだよ」との野次も聞こえました。それでも質問を終えると、苦笑いをしながら拍手をする自民党議員もいました。これも様変わりした国会の風景です。

    明日は、総理の所信表明演説をはじめとする政府四演説が行われ、来週は衆参の代表質問。本格的な予算論戦に突入です。


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