●井上メルマガ('09/11/10) 様変わりの予算委
井上さとしです。
鳩山政権誕生後、初の臨時国会。論戦の舞台は本会議から予算委員会に移り、先週の笠井亮議員の質問に続き、今日は参院で小池晃議員の質問でした。
様変わりを実感する新しい国会ですが、予算委員会の様子もずいぶん変わりました。笠井さんのときも小池さんの質問でも、自民党席から「その通り」とずいぶん激励の野次が飛んできます。
一番声援が多いのが、普天間基地の県内移設容認の動きでも、後期高齢者医療制度の廃止先延ばしでも、民主党自身が過去の質問や答弁、選挙中の演説や過去の発言の中で明確に述べていることを示して、「言っていたことと違う」とただしたとき。自民党席から「そうだ」と声援が飛びかいます。
しかし、彼らは「言っていた通りやれ」ではなく、普天間は県内移設、後期高齢者医療制度は存続を求める立場で、私たちと正反対です。今日の小池さんの質問でも、盛んに自民党席から野次が飛んだので、「立場が違うぞ」「誤解されるから、黙っといてくれ」と思わずやじり返しまた。
与党席からも共感の声が上がります。なぜ、後期高齢者医療制度の廃止を先送りするのかとの質問に、「私たちも即時廃止と考えていたが、説明を受けると廃止するにはずいぶん時間がかかることがわかった」という答弁が返ってきた時のこと。
小池さんが「長妻さんの口からそんな言葉を聞くとは思わなかった。役人にそう説明されて、受け入れたのか」と反論すると、与党席の国民新党の議員からも「役人にだまされちゃあだめだ。国民新党は廃止先延ばしの相談は何もうけてないぞ」との共感の声があがりました。
さらに保育園の施設面積の最低基準の規制緩和についてただし、「基準が高すぎるから保育園の建設が進まないのではない。これまでの政権が必要な予算をつけなかったからだ。子ども手当ても大事だが、その一部を保育園の拡充にまわすべき」と述べると民主党席の一部からも拍手が上がりました。
これまでの日本共産党の質問はもっぱら自民党席からの激しい野次でしたが、このようにずいぶん雰囲気が変わっています。
ある自民党議員のブログにこんなことが書かれていました。
「委員会室を出て、赤い絨毯の敷かれた階段を降りた。前を歩いていた『舛添要一氏』(予算委員会筆頭理事)に声をかけた。『舛添先生、自民党はやっぱりまだ野党のマインドになってませんかねえ?』『うん!まだ与党の感覚が残っている。共産党みたいにやらないといけないね!』」
というもの。ただすべきことはただし、国民の声で政治を前に進めるよう迫る日本共産党の建設的野党としての論戦が光ってます。来週には参院の各常任委員会で大臣の所信にたいする質疑が一斉に行われます。さらにがんばります。
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