●井上メルマガ('09/10/27)   初の所信表明

 井上さとしです。

    新政権誕生後、初めての論戦となる臨時国会が始まりました。昨日は、鳩山総理の所信表明演説。本会議場は、様変わりを感じさせました。

    本会議の席は自民党の隣となり、いろいろと会話があります。本会議開会前のこと。自民党のベテラン議員が、党の議員に「毎日元気で過ごしてるかい」と声をかけてきました。「がんばってますよ」と返すと、「俺は毎日むなしく過ごしてるよ」とのぼやき。

    一昨日の参院補選でも、野党になった自民党には業界団体などの推薦が集まらなかったことが報道されていました。与党として、利益誘導型政治にどっぷりつかってきた身にとっては、それが通用しない野党暮らしはむなしく感じるのでしょうか。

    さて、閣僚が本会議場に入りひな壇にずらり並びました。これまでとまったく違う顔を向き合うと、政権が変わったと実感します。そして、総理の演説が始まりました。この間、総理の所信表明演説は20分から30分程度でしたが、今日はなんと50分という異例の長さ。

    鳩山氏自らが心を動かされた具体的エピソードを紹介しながら、「友愛政治」を語り、その実現のための政策を述べるというスタイル。自民党時代の演説は 各省庁からあがってきた政策項目をホッチキスでとめて、最後に古事をひきながら国民に呼びかけるというスタイルが大半でしたから、違う味がありました。

      しかし、「友愛政治」の原点として「政治は弱い立場の人を優先させなくてはならない」と語りましたが、そのために政治をどう変えるかが具体的に見えてきません。長い演説だったのに「憲法」という言葉がなかったのも特徴。官僚政治の打破を強調しますが、深刻な雇用の問題でも、大企業の社会的責任を問う言葉はありませんでした。

    さらに、労働者派遣法の抜本改正に言及はなく、後期高齢者医療制度廃止は先延ばしを表明。普天間基地の問題も具体的に明らかにされませんでした。今後の論戦で正すべきことが浮き彫りになってきました。


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