●井上メルマガ('09/6/20)   那覇に来ています

 井上さとしです。

    那覇市議選の応援のために沖縄に来ています。関空発で夕方に那覇入り。明日は終日、候補とともに街頭演説に立ちます。さきほど「かりゆしウェア」を購入。明日はこれを着て、気合をいれて訴えます。

     明日、一緒に街頭に立つ候補者の1人が小松直幸さん。30歳の新人で京都市東山区出身。お母さんも良く存じ上げており、最近、京都の集会でお会いすると、いつもカンパ袋をもって「息子が那覇市議選に出ます」と訴えておられます。

     小松さんは民青同盟の沖縄県委員長をつとめるとともに、おきなわ青年ユニオンをたちあげ、書記長として派遣労働の問題などに取り組んできました。偶然、昨日、京都に帰る新幹線の中で読んだのが、『派遣の逆襲』という朝日新書。著者は、あの年越し派遣村の中心メンバーの1人である関根秀一郎さん。派遣ユニオンを立ち上げ、現在書記長です。

    一気に読みました。派遣村の村長をつとめ、派遣切りにあった人々を支援してきた湯浅誠さんの本も面白いのですが、この本は「支援」というより「たたかい」の角度から書かれています。文字通り労働運動の最前線の現場でたたかってきた関根さんならではの内容です。

    特に引き込まれるのが、関根さん自身が、派遣会社に登録して日雇い派遣労働の現場を体験したときの話。日雇い派遣の労働が過酷で低賃金で、始業時間より相当早い時間に集合させながら始業時間からしか賃金は支払われないなど無法が横行し、「データ装備費」などの名目で不当な天引きが行なわれている、などなど実体験がリアルに語られます。

    そして、派遣会社の正社員、アルバイト、日雇い派遣労働者が一緒に労組を立ち上げます。派遣会社側に労組結成を通告し、要望書を提出して団交を申し入れたときの話。派遣会社の役員が労組事務所にやってきて、「関根さん、これです」と言いながら、内ポケットからおもちゃの「白旗」を出したというのです。「降参」ということです。

    労働法の知識が無かったり、労組もなく労働者が文句をいわないことをいいことに、派遣会社側は法律違反を重々承知の上でやっていたのです。ですから、違法を具体的に指摘されると「勝ち目なし」ということになったのでしょう。

      組合の中心メンバーは、会社が提示した解決金を受け入れず、すべての社員や派遣労働者の労働条件改善を求めて闘いを続けます。関根さんは、「この決断が、その後、日雇い労働者が置かれた劣悪な環境を告発し、『ワーキングプア』の逆襲につながる大きなうねりを作っていくことになる」と述べ、今日の「逆襲」についてリアルに書かれています。

    改めて労働法制の規制緩和がもたらした惨状と、「たたかいの知恵と力は現場にある」ことを痛感させる一冊。今もなお、派遣労働の規制強化に抵抗する財界や政府、規制緩和論者の学者などに対して、現場の実態を示して論破しているのも実に小気味いい。

    こうした闘いと結んでのわが党議員団の追及の重要さも改めてかみしめました。お勧めの本です。那覇からのメルマガでした。明日の予想最高気温は31度。梅雨の沖縄の蒸し暑さは半端ではありません。


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