●井上メルマガ('09/5/14)   年中行事

 井上さとしです。

    小沢民主党代表の辞任表明で民主党は代表選挙に突入し、今日の国会は自然休会状態。明日も同じようになりそうです。それにしても、安倍氏、福田氏、小沢氏と総理や野党第一党代表の辞任で国会が空転することが年中行事になってしまった感があります。

   小沢氏が月曜日の辞任会見で、肝心の西松建設からの巨額違法献金疑惑に関してはなにも説明しなかったばかりか、居直ったことに批判の声が上がっています。

    翌火曜の朝にエレベーターで参院自民の幹部2人と一緒になったとき。「激震が走りましたね」と声をかけると「ぶれないのは共産党だけだね」「そうそう、党首が急にやめるなんてないものね」と声がかかりました。

    その時は、自民党にいささか余裕が感じられました。ところが、その日の午後には、鴻池官房副長官が不倫旅行疑惑で辞任という事態になりました。

    その翌日の朝、宿舎を出ると玄関には新聞記者が大勢いて、門のところにはテレビカメラも二台構えていました。実は、鴻池氏は議員宿舎の同じ棟なのです。というよりも、鴻池氏の部屋は私の隣。一月の議員宿舎への女性宿泊騒ぎのときは、週刊誌から「部屋が隣ですが、何か気になることはありませんでしたか」などという取材もうけたことがあります。あまり、いい気持ちはしません。

    それにしても未曾有の景気悪化に加え、新型インフルエンザ対策で政府全体が緊張して取り組んでいるはずの時で、しかも総理が訪中して留守になった官邸を守るべき役職にある人のこの体たらく。内閣全体が末期症状にあるいえます。

    これほどの景気悪化のもとで、方や金権疑惑で党首が辞任、方や女性問題で官房副長官が辞任。国民の皆さんが、「いったい国会は何をやっているのか」と思われるのも当然です。

    わが党は、こうした問題をこれまでも厳しくただしてきましたし、与党からみても「ぶれない存在」です。しかし、国民の目から見れば、国会全体に対する不信となっていることも忘れてはなりません。だからこそ、国会としての自浄能力が問われています。予算委員会での西松建設違法献金問題の集中審議を実現させるとともに、麻生内閣と厳しく対決し、いずれにしも目前になった総選挙での勝利にむけ疾走します。


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