●井上メルマガ('09/3/18)   「左翼議員ごとき」

 井上さとしです。

    明日の午前中、予算委員会の外交防衛集中で質問に立ちます。NHKでテレビ中継されますので、ぜひ、ご覧ください。と、言っても、私の割り当て時間はなんと5分! 短い時間で、どうテレビの前に皆さんにアピールするか。事務所スタッフで知恵を絞り、新しい資料を使って在沖海兵隊グァム移転問題で質問をします。ご覧ください。

    さて、昨日の外交防衛委員会で浜田防衛相は、自衛隊統合幕僚学校の「歴史観・国家観」の講座について、四月から始まる来年度前期学校では中止をすることを表明しました。

    昨秋の田母神元空幕長の侵略戦争正当化論文が大問題になったとき、田母神氏がこの講座を創設して自論を教え込んだことを暴露して世論を動かし、防衛相に「廃止を含めた見直し」を表明するまで追い詰めてきただけに、感慨深いものがあります。

    防衛省としては「見直しの結論がでていないので、次回の学校では中止」というものですが、この講座創設の経緯や内容をみれば、廃止する以外にありません。

    実は、田母神氏は最近出版した「田母神塾」という著作で、私の追及が政府を動かしてきたことに苛立ちをのべています。

    「私が航空幕僚長を解任されると、日本共産党の議員が国会で『歴史観・国家観』の授業ついて批判を始めました。そんな批判は麻生総理や浜田靖一防衛大臣が突っぱねてしまえばいいのですが、彼らは左翼議員の言いなりになってしまった。……まったくだらしない。浜田防衛大臣は、『歴史観・国家観』の授業を見直す意向を表明してしまいました。……左翼議員の追及ごときに右往左往し、自衛隊員の根幹にかかわる歴史観と国家観をゆがめてしまう…」

    というもの。「左翼議員の追及ごとき」とは恐れ入りましたが、その追及が講座の中止に追い込んだことをさぞかし苦々しく思っていることでしょう。侵略戦争を正当化し、憲法を否定するような人々に、そう思われることは私の誇りです。


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