●井上メルマガ('08/5/2) 米軍の無法を連続追及
井上さとしです。
改めて、在日米軍が占領意識丸出しで日本に駐留していることを痛感させられました。そして、そのことに対してまともにものをいえない自公政権の姿勢にも憤りを感じました。
今朝の沖縄タイムスの一面トップは、私が一連の追及の中で国交省に提出させた資料をもとに、在日米軍の私有車=Yナンバー車が、車庫証明をほとんど出していないことを大きく報道しています。 http://www.okinawatimes.co.jp/day/200805021300_01.html
これまでも米兵の私有車が車庫証明なしに自動車登録をしている違法状態が問題になり、04年に日米合同委員会で「基地外の車については車庫証明を出す」ことを合意し、引き続き基地内の車についても適用することで協議していました。ところが、実際は、合意したはずの基地外の車の車庫証明も出されていないのです。米軍には、日本の法律も約束も守る姿勢が見られません。
この間、私は、予算委員会や外交防衛委員会で、在日米軍が日本の法を法と思わないような振る舞いをしており、しかも日本政府の対応や地位協定、「思いやり予算」などが、在日米軍の無法を拡大していることを追及してきました。このYナンバー車の問題もその一つでした。
この2ヶ月半で取り上げた問題を並べてみると――
●米軍内での性的暴行が日本の一般社会の22倍もの率で発生しており、それが人権蹂躙の侵略軍という米軍の本質にねざしていること
●米国の新兵不足のため、永住権と引き換えに入隊する「グリーンカード兵」や、新兵募集に際して過去の犯罪暦や病歴が隠されていることによる「質の低下」が米国内でも問題になっていること。
●米軍の車の有料道路通行料金は免除され、日本国民の税金で肩代わりされていること。しかも、公用車に限るとしながらレジャー用のレンタカーも通行料金が免除され、国民の税金がつぎ込まれている。
●在日米軍基地の騒音訴訟で住民側が勝訴し、裁判所から賠償命令がでた約150億円をすべて日本政府が支払っており、米側は一円も払っていないこと。
●日本の刑務所内の米兵受刑者には特別に補充食料が認められており、ステーキやデザートなど日本人や他の外国人と違う優遇メニューになっていること
――などです。改めて並べてみると、「よくもまあ、こんなことを」と改めて怒りがわいてきます。一連の追及には、様々な反応が返ってきます。国会前の座り込みに激励に行くと、「ステーキ問題、徹底的に追及してや」と声がかかりました。横田基地のホームページからはレジャー用レンタカーも道路料金が無料になることを宣伝した部分が消されました。
そして今日のYナンバー問題での報道は沖縄県民の怒りを改めて広げています。沖縄県知事も記者会見で不快感を表明したとのこと。連休明けもさらに追及していきます。
さて、私は5月5日でなんと50歳になります。40代は、今日を入れて後3日間!! 嗚呼。「残された時間」を大切に過ごします。
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