●井上メルマガ('08/3/26)   米軍性犯罪

  井上さとしです。

  福田総理は、答弁できなくなると目をパチクリ、キョロキョロさせ、決して目を合わせようとしません。去年の防衛利権問題での質問の時もそうでしたが、一昨日の予算委員会の外交防衛問題集中審議で改めて感じました。

   私はこの質問で米軍の性犯罪について取り上げましたが、福田総理はいくら答弁を求めても立ち上がらず、すべて高村外相に答弁を任せてしまいました。自民党議員の日中問題での質問では、能弁に語っていたのとは大違いです。

   在日米軍の兵士による性犯罪は後を絶ちません。今年二月にはまたも沖縄で少女暴行事件が起きました。事件が起きるたびに政府は、「綱紀粛正、再発防止」を米軍に求めますが、まったく改善されません。

   そもそも米軍の性犯罪の実態どうなっているのか。私は、米国防総省の「米軍における性的暴行に関する08年年次教書」を示し、米兵等による性的暴行事件は報告のあった数で2688件で、米兵1万人当たりの発生率が約18件で、日本の犯罪統計による強姦と強制わいせつの認知件数のなんと22倍以上になることを示し、政府の見解を求めました。

   驚くことに高村外相の答弁は、「件数の多寡を一概に論ずることは困難」というもの。私は「アメリカ軍自身が深刻な実態を認めて対策をとっているのに、それすら認めないのか」と批判し、国防総省が作成したポスターを示しました。「性的暴行をくい止めよう」というスローガンに、「尋ねよう!友人に助けが必要か/行動しよう!彼らが求めているなら/やめさせよう!事件を目にしたら」というサブスローガンが並んでいます。

   「事件を目にしたらやめさせよう」とポスターを貼らざるをえないほど、事件が放置されてきた実態があるということです。このポスターを示すと与野党の議員から驚きの声が上がり、「日本でこんなポスターが張ってある職場があれば、大変なことになる」と強調すると大きくうなずく与党女性議員の姿も目に入りました。

   問題は、こうした対策をしても効果があがっていないことです。それもそのはず、海外侵略を続けてきた米軍内では、戦場で人を殺せるように、「相手を同じ人間とは思わない」「力の弱いものを抑圧するのは当然」と思う人間に改造する教育・訓練が行われているのです。相手の人権を蹂躙しても平気な人間を作り出すのですから、性犯罪が横行するのも当然の帰結です。

   「総理。米軍基地の撤去、米兵の撤収でしか問題は解決しないのではないか。最後に、総理自身の答弁を」と求めても、総理は、いっそう目をパチクリさせて、答弁に立ちませんでした。女性の尊厳が踏みにじられていることに正面から答えられないこと一つとっても総理失格です。

   質問を見て、沖縄や東京の団体から「資料と議事録が欲しい」と連絡を頂きました。沖縄の地元紙も報道してくれました。

   年度末となる今週は、道路特定財源の法案の審議入りを民主が拒否し、衆院から送付されて一ヶ月間たつのに審議もされないという異常事態を迎えています。一方、民主の対応に反発した与党は、今日の予算審議を拒否するという与党の「審議拒否」という事態に。党略的国会対応ではなく、国民の前で堂々と議論し、徹底審議のうえ結論を出すという本来の姿に戻すために、全力をあげます。

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