●井上メルマガ('07/10/27) 外交防衛委で初質問
井上さとしです。
奄美大島に来ています。奄美市内のホテルからの発信です。東海・北信越・京都というのが私の活動担当地域ですから、余り飛行機に乗る機会はないのですが、この5週間は毎週飛行機に乗りました。
伊丹→松本/伊丹→新潟/伊丹→中国・大連→成田/小松→羽田/伊丹→奄美→羽田と、いうのがこの間の週末の動きでした。一方、平日は国会開会中でもあり、ずっと国会です。
そんな中、25日に外交防衛委員会に移ってから初めての質問に立ちました。テーマは、守屋前事務次官と軍需産業との接待による癒着の問題です。今、インド洋の給油量の間違いをめぐる防衛省の隠蔽体質が大問題になっています。私の質問でも防衛省のそれを感じさせることがありました。
一つは山田洋行に対する防衛省からの天下りの人数です。防衛省は「在職者は正確にわからない。この五年間で4人が就職した」とだけの答弁。しかし、衆院調査局が各省に調査して今年3月に発表した資料では13人が天下っており、全従業員に占める割合は8.9%になると記されているのです。つまり防衛省は在籍者もちゃんと掌握しており、調査に回答しているのです。私は「すでに自らが明らかにした数字さえ答弁しない。ここに隠蔽体質がある」と批判しました。
もう一つは山田洋行の受注実績。これまで防衛省は過去5年間分しか資料がないとして、その範囲の数字しか公表してきませんでした。ところが私が「守屋氏が防衛局長就任移行の受注実績を明らかにせよ」と迫ると「151件、約229億円で随意契約は146件」という答弁でした。これは過去、5年8ヶ月分。つまり、5年以前の資料もちゃんとあるのです。迫られなければ、事実を明らかにしない姿勢では全容解明と問題解決はありえません。
さて、この質問では私は山田洋行の元専務が年間1億円もの交際費を自由にしていたこと、同社が盆暮れにカニや牛肉などを職員に送りつけ、社をあげての接待攻勢をしていたことを示し、「守屋氏にとどまらない疑いが強い。他の幹部や職員も調査するべきだ」と求めました。
石破大臣は調査することを基本的に約束しました。27日の朝刊を見ると、幹部職員に対し接待をうけていないかどうか調査するよう大臣が指示したとのこと。約束に応えたわけですが、形だけにさせてはなりません。
この問題は守屋氏個人にとどまらず、接待や天下りと結びつき政治家も含めた防衛産業との癒着構造があります。徹底的にメスを入れなくてはなりません。29日の月曜日には衆院のテロ特で守屋氏への証人喚問が行なわれます。参院外交防衛委員会でも民主党とともに私も喚問を要求しました。徹底解明へ、引き続き全力をあげます。
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