●井上メルマガ('07/10/2)   沖縄県民の声が政治を動かしている

  井上さとしです。

  沖縄の人々の地鳴りのような声が政府を大きく動かし始めました。今日の17時過ぎ、「テロ対策」新法の審議に向けての論戦会議の最中に沖縄出身の赤嶺衆院議員の携帯電話が鳴りました。明日、急遽、沖縄県知事らが上京し、文科大臣などと面会するという連絡です。

    予想をはるかに超える11万人以上の住民が参加した29日の沖縄の大集会は政府に大きな衝撃を与えており、国会での本格論戦が始まる前に解決の道筋をつけたいという動きのようです。なんせ、人口の一割以上です。皆さんの県でこれだけの住民が参加する集会が想像できるでしょうか。それほどの怒りだったのです。

    沖縄の集会には市田書記局長、赤嶺衆院議員、仁比参院議員が参加しました。週明けの議員団会議でそれぞれから報告を聞きました。集会成功にいたる様々なドラマが語られました。

    仁比議員が沖縄に向う飛行機の機内でのこと。那覇空港に近づいた時、パイロットの畿内アナウンスがありました。「後10分で那覇空港です。窓から見えるのが辺野古です。明日の県民集会の成功をお祈りします」というもの。仁比議員もビックリしたそうです。本当に多くの人々が集会の成功を願っていました。

    沖縄で集団自決を体験した人々の中には、自ら身内の命を奪ったりした思い出したくない記憶を語ることを避けてきた人も少なくありません。しかし、今回の検定意見による歴史の偽造に対し、これまで口をつぐんできた人が次々と語り始めたのです。家族でさえ始めて聴く悲惨な体験に、「こんなつらい思いをさせておきながら、歴史の真実を否定するのか」という声が広がりました。

     おじいやおばあ悲惨な歴史を聴いて育った人々は、歴史の偽造に怒りの声を上げました。「仏壇に手を合わせてから参加しました」という人もいました。「おじいやおばあが嘘をついていたというのですか」と訴えた読谷高校の2人の生徒の訴えは感動を呼びました。実は、高校生はひとりの代表が訴える予定だったのですが、2人ともどうしても訴えたいと引かなかったため、2人で訴えることになったそうです。

   沖縄県議会の議長も、全会派一致で検定意見の撤回と軍関与の記述の復活を求めて県議会の決議が上がった直後に、自ら集団自決を体験し、軍の関与が明確にあったことを語ったということも聴きました。文字通り党派と世代を超えた取り組みが集会の成功へ一つになったのです。

   安倍前総理を先頭とする「靖国派」は自虐史観として、従軍慰安婦、南京大虐殺、沖縄の集団自決の軍関与を標的にし、その否定を狙ってきました。しかし、従軍慰安婦の否定は、アメリカをはじめ国際世論の厳しい批判を浴びました。そして今回、沖縄の集団自決の否定は、沖縄県民の厳しい反発の前で是正を余儀なくされています。

   最後は道理あるものが勝つ――明日からの国会論戦で全力を挙げます。



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