●井上メルマガ('07/9/13)   突然の安倍総理の辞意表明

  井上さとしです。

  思わず絶句しました。治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の全国大会に出席し、来賓のあいさつをしている最中でした。「安倍総理は、参院選挙での審判に対して居直り、改憲をすすめようとしている」と述べていたときに、後ろからメモが手渡されました。そこに書いてあったのは、「安倍総理辞意表明 午後二時から記者会見」。え~~。にわかに信じられませんでした。

   おとといの本会議で所信表明をし、今日の午後から衆院本会議で代表質問が始まっているはずなのに、こんなことがありうるのか……。頭の中ではいろんなことがグルグルまわりましたが、とりあえず「今、安倍総理辞意表明というメモが入りました」と参加者に報告すると、驚きの声と拍手がまき起こりました。

     大会は全労連会館で開かれていたので、挨拶が終わると全労連の事務所に入ってテレビのニュースを見ました。そこで携帯電話が鳴り、対応を協議するので控室に至急きてほしいとのこと。急いで国会に戻りました。

   それにしても、おとといの所信表明演説で「全身全霊をかけて内閣総理大臣の職責をはたしていく」と述べた総理が、その演説に対する代表質問が始まる直前に辞任を表明する――こんな無責任な話はありません。

   この前代未聞の事態で国会は大混乱。15:30からは参院の与野党国対委員長会談が行なわれ、自民党からお詫びの表明があり、明日の本会議は中止にしたいとの発言がありました。私は、あまりにも無責任だと厳しく指摘しましたが、与党の皆さんも何がなんだかわからない様子でした。

   今日の事態は、自民党路線が破綻し自公政権が末期症状にあることを示しました。この政治に変わる新しい政治の中身がいよいよ問われます。さあ、がんばりどきだ!



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