●井上メルマガ('07/2/5)  政治に春を

  井上さとしです。

    先週は衆参の本会議代表質問からはじまりましたが、「女性は産む機械」と発言した柳沢厚労大臣に対し、「やめよ」という国民の怒りの声が広がる一方、与党は罷免要求に背を向けて単独で補正予算の衆院での質疑・採決まで強行するという暴挙が行ない、大揺れに揺れた1週間でした。

  私も国会での対応に全力をあげつつ、夜や週末は演説会などに出かけ、木曜日から日曜の間、東京→愛知→東京→静岡→東京→石川→富山→新潟→東京とかけめぐるあわただしい日々でした。

  さて、昨日、2月3日は節分。今日の暦の上では立春となります。今日、新潟県上越市で開かれた演説会の名前は「政治に春をよぶ 演説会」。立春にふさわしいネーミングです。私はこう訴えました。

 「昔の人はよく考えたもので、節分で豆をまいて鬼を追い払うと春が来ます。政治はどうか。豆の代わりに『一票』で悪政を追い払うと、春が来ます。ご一緒に、政治の春を実現しましょう」

  さて、赤旗日曜版をお読みの方は、今週号の一面で住民税の「障害者控除」について特集しているのを読まれたと思います。新潟県では全国に先駆けて要介護認定をうけた人を障害者控除の対象者にする取り組みが進み、この上越市では介護認定を受けた人の八割が障害者控除を受けています。日本共産党の市議会での要望が実ったもの。増税・負担増と対決しつつ、具体的な負担軽減のためにもあらゆる制度を生かしてがんばる――十府県を回り、その地域の議員団の奮闘に触れると、実にうれしいものです。

 もう一つ。先日、メールでこんな川柳が送られてきました。

 男性も 企業の利益を 「産む機械」  文平

  うまい!と思わずうなりました。そうです。こういう本音があるからこそ、ホワイトカラーエグセンプション=残業代ゼロ法案を推進しているのではないでしょうか。過労死するまで働かせても残業代すら払わない。まさに人間を機械扱いです。

  それだけではありません。医療の分野では、政府が進めてきた、リハビリの打ち切りや療養病床からのお年寄りの追い出しが大問題になっています。「企業の利 益」を生み出さない病人や老人にはお金をかけない、ということではありませんか。性能がおちた機械には、修理代をかけてもしかたないという発想。これまた 機械扱いです。

  総理も与党も柳沢氏をかばう以上、同じ立場にたっているといわざるをえません。厚生労働大臣にもっともふさわしくない人物、柳沢氏は辞めるしかありません。

  週明けの今日は、引き続き柳沢氏の辞任を求めつつ、与党単独での補正予算審議、採決という暴走をやめ、正常化のために与党が力を尽くせと朝から行動。11:00に矢野参院自民党国対委員長に申し入れたところです。緊迫の日々が続きます。



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