●井上メルマガ('06/12/10)   教基法にこめられたもの

  井上さとしです。

   今週は、15日の会期末を控え、教育基本法の採決をめぐって緊迫した動きとなります。与党がいったん主張した先週8日の採決は押し返し、11日には参考人、12日日には中央公聴会が開かれます。与党側は、安倍総理の外遊からの帰国が早まったこともあり、13日にも総理出席の締めくくり総括と採決を狙う、という報道もあります。しかし、国民世論の大半は慎重審議であり、審議を通じて政府案の根拠はいよいよ崩れています。採決などとんでもないことです。

   さて、7日夜の日比谷音楽堂での集会と国会請願デモは、「採決強行許すな」「徹底審議で廃案に」との声で大きく盛り上がりました。その集会での志位委員長の挨拶が8日付けの「赤旗」に掲載されています。お読みになったでしょうか。その最後の部分で志位委員長はこう語りました。

   「私ごとを一つ述べることをお許しください。私は、父を昨年病気で亡くしました。メーデーの前日の4月30日でありますが、たいへんつらい出来事でした。私の父は、戦後二16年半、現場の小学校の教師を勤めておりました。その父が亡くなる数年前に私の家を訪れて、『ちょっと教育基本法のことを話したいんだ』、こう言って3日間ほど私に“講義”をしてくれたことがあります。教育基本法のこと、教育とは何かについて、いろいろと父から思いを聞きました。『教育基本法改悪がいつか出てくるかもしれないから、息子に伝えておかなければ』という思いで託してくれたのだと思います。」

   衆院の特別委員会で、党首としては唯一、志位委員長が3回の質問に立ったのには、この「秘めたる思い」があったのだと思います。私も、この事情は知っていましたが、志位さんの私事でもあり、他に語ることはしてきませんでした。しかし、もっとも緊迫した局面での集会、志位さんが、多くの参加者の皆さんの前で語り、「すべての国民の良心を一つに合流して廃案に追い込みたい」と訴えたことにその思いの強さを改めて感じました。。

   私はその場にいませんでしたが、会場はいったん静まり返り、そして大きな拍手につつまれたのこと。その拍手には、教育基本法に熱い思いを抱き、励まされてきた皆さんの共感がこめらていたに違いありません。事務所に送られているメールやFAXにもそうした思いが語られているものも少なくありません。

   教育関係者はもちろん、「基本法にもとづく教育を受けて、自分は救われた」という若い人からのメールもあります。教育基本法には歴史への反省とともに様々な人々の思いと人生が刻み込まれている。こんな法律が他にあるでしょうか。絶対に改悪させてはなりません。全国から「強行許すな」の声を国会に集中してください。私もがんばりぬきます。



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