●井上メルマガ('06/08/25)   いよいよ本音が出た

 井上さとしです。

    とうとう本音が出たな、と思いました。昨日(23日)、前経団連会長の奥田・トヨタ自動車相談役が名古屋市内で講演し、「格差は社会の活性化につながる限り、むしろ望ましい」と貧困の拡大を当然視し、さらに「金儲けこそ活力の源泉」とした上で、成功者を嫉妬せず賞賛することが経済繁栄に不可欠だとのべました。さすがに経団連会長の時にはそこまで露骨にいえなかったが、会長を退いたので本音が出たのでしょう。

    ところでこの言葉、どこかで聞いたことがあると思われませんか。そう、小泉総理の答弁とまったく同じなのです。忘れもしない2月1日の参院予算委員会。総理は午前中の審議で、格差が開いても悪いとは思わない」と居直りました。さらに夕方の答弁では「成功者が出るのは当然。それをねたむような風潮が問題だ」とのべたのです。私はその日、予算委員会の質問バッターだったので、目の前でこの答弁を聞き、なんとひどいことをいうものだとあきれかえったのを思い出します。

    財界トップが拝金主義を露骨に賛美するのも異常ですが、本来、それをいさめ、再配分機能を発揮して格差を是正するのが政治の役割なのに、逆に、構造改革と称して弱肉強食をあおってきた小泉政治はもっと異常です。結局、既得権益の打破といいながら財界の権益をもっともストレートに擁護、拡大してきたのが小泉政治でした。次期自民党総裁に名乗りを上げている候補はいずれもこの小泉改革を一緒に推進してきた政治家ばかりではありませんか。

    トヨタ自動車やキャノンなど東証一部上場の大企業は、輸出と「リストラ効果」によりバブル期を超える空前の利益を上げる一方、資本金10億円以上の企業の場合、法人税率の引き下げなどで、97年と比べて約2.4兆円もの減税になっています。ところが、それでも足りないというのです。新経団連会長の御手洗・キャノン会長は、最近の雑誌の座談会で「法人税を下げて日本の経済競争力を強化することが必要」と強調しています。法人税を下げたら企業の業績が上がり、税収も増えるともいっています。とんでもない話です。現に、この間の法人税率引き下げにより、大企業が空前の利益を上げても法人税収は減っているではありませんか。

    こんな身勝手な要求を掲げる財界に毎年、通信簿をつけてもらって政治献金の斡旋を受けるような党では暮らしが良くなるはずがありません。

    明日から3日間はトヨタ本社のある愛知で活動します。大いにこの問題を語りたいと思っています。



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