●井上メルマガ('06/05/21)   グァムに超豪華住宅!?

井上さとしです。

    先週は、政治倫理・選挙制度特別委員会と行政改革特別委員会で質問に立ちました。行革特では、米軍のグアム移転に関する日本側の費用負担の問題を再び取り上げました。

    取り上げた問題のひとつは、米軍家族住宅の1軒あたりの費用です。まず、防衛庁長官に、日本国内で思いやり予算により米軍に提供している住宅の1軒当たりの整備を聞きました。3寝室で約145uという標準的タイプが3000万円から3100万円というのが答弁でした。実は、これまでは、これ自体が問題になってきました。日本の公営住宅の4人家族用の平均的広さは約52u。その2.7倍もの広さの住宅を「思いやり」だといって作ることに怒りの声が上がってきました。

    それでは、グアムでの米軍家族向け住宅の費用はどうなるのか。3500戸の建設のために25.5億ドルの出融資を行うと合意していますから、なんと1軒あたり8000万円! 「日本国内の米軍住宅も豪華宿舎として批判されてきたのに、その倍以上。なぜ、こんな豪華宿舎が必要か」とただすと、防衛庁長官の答弁は「アメリカの資産ではグァムでは建設費用が高くつく」というものでした。

    とんでもない話です。グァムの不動産屋のホームページを現地の相場を調べた人がいます。それによると、土地代も含めて6100万円の物件でも、居住面積は360uで、4つの寝室に3つの浴室、さらにプール付!。建物だけで8000万円となると、いったいどんな豪邸になるのか…。だからグァムでは今、海兵隊の移転を見込んだ建設特需で沸いているではありませんか。

    今日、新潟に行って怒りを新たにしました。長岡市で開かれた来年の選挙勝利をめざすつどいに参加する途中、新幹線からは中越地震被災者の仮設住宅が見えました。狭いプレハブ住宅です。米軍のためには、日本に負担の必要はないのに豪華宿舎。被災者のためには、いまだに住宅本体への再建支援はなし。やっぱり、「思いやり」の相手が間違っています。政治が間違っています。



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