●もとむら伸子メルマガ('14/5/24) 【のびのび便り】vol.60
5月21日、福井地裁で関西電力にたいし「大飯発電所3号機及び4号機の原子炉を運転してはならない。」との画期的な判決が出されました。
関西電力東海支社前で毎週毎週声をあげ続けてきた、愛知県内はじめ全国各地で声をあげ続けてきた、その声に裁判所が耳を傾け、応えてくれたことは、本当にうれしいことでした。
裁判をたたかってくださった皆様に心からの感謝と敬意を申し上げます。
判決文の中身に「涙がでた」という友人も少なくありません。日本国憲法は、今も生きている!そのことを実感させる内容です。
判決文のなかで、私が好きな部分をご紹介します。
◆人格権は、憲法上の権利であり(13条、25条)、また人の生命を基礎とするものであるがゆえに、我が国の法制下においては、これを超える価値を、他に見出すことはできない。
◆原発の稼動が、電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、当裁判所は、極めて多数の人の生存そのものに関わる権利と、電気代の高い低いの問題等とを、並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的には許されないことである、と考えている。
このコストの問題に関連して、国富の流出や喪失の議論があるが、たとえ本件原発の運転停止によって、多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土と、そこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが、国富の喪失であると、当裁判所は考えている。
また、被告は、原子力発電所の稼動が、CO2排出削減に資するもので、環境面で優れている旨主張するが、原子力発電所で、ひとたび深刻事故が起こった場合の環境汚染は、すさまじいものであって、福島原発事故は、我が国始まって以来、最大の公害、環境汚染であることに照らすと、環境問題を、原子力発電所の運転継続の根拠とすることは、甚だしい筋違いである。
翌5月22日、関西電力は、控訴しました(怒)。
5月23日、日本共産党愛知県委員会として、原発問題愛知県連絡センターの皆さん、愛知県議選予定候補、名古屋市議選予定候補の皆さんと一緒に関西電力東海支社へゆき、関電社長あてに、「大飯原発3・4号機の運転差し止めを命じた福井地裁の判決に従い、控訴の取り下げと大飯原発の再稼動の断念を求める申し入れ」を行いました。
ビルの外での対応(すべての団体にたいしてそうしているそうです)で、関西電力という会社の常識を疑い一層不安になりました。
私は、先週、革新・愛知の会の皆さんと訪問した福島県の現状を語り、広大で甚大な被害をもたらしている、その責任の重さを電力会社(業界)自身が自覚し、再稼働ではなく、福島第一原発の収束にこそ力を注ぐべきだと申し上げました。
関西電力の担当者は、「昨日、控訴したが、控訴審で安全性について議論していきたいと思っている。要請を受けたこと、皆さんがおっしゃったことは、かならず本社に伝えます」と答えました。
画期的な判決文を今後の運動に是非とも生かして、原発のない未来を子どもたちに手渡すために頑張っていきましょう!!
◆革新・愛知の会の皆さんとの福島県訪問&首相官邸前での原発ゼロ☆アクションの記事をホームページにアップしました。ぜひご覧ください。
http://motomura.jcp-aichi.jp/
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◆明日5月25日(日)13時〜@栄の久屋大通公園南噴水広場で、「原発ゼロを永遠に!NAGOYA ACTION」(TEAM 原発いらんがねNAGOYAの皆さんが主催)があります。
今回の特徴は、3110個(「3・11 原発ゼロ」の意味)の黄色ふうせんを用意し、大須、栄の街を黄色ふうせんで埋め尽くし、愛知県内の原発の再稼働は許さない思いを可視化させようというものだそうです。
私も参加します!!大いに盛り上げていきましょう!!
※「原発ゼロを永遠に!NAGOYA ACTION」ホームページ
http://blog.livedoor.jp/genpatuiranganena/archives/cat_1110046.html
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【のびのび便り(発行者:もとむら伸子)】
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