2002年12月24日(火)「しんぶん赤旗」
西東京で6氏全員当選
市議選 公明のデマ宣伝に反撃
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くらしの願い担って堂々論戦 政党らしさ貫いた日本共産党
西武新宿線田無駅北口で選挙結果を報告し、公約実現へ決意を訴える(左から)高梨、葉原、大川、倉根、安斉、保谷の各市議=23日、西東京市
東京都西東京市議選(定数36、立候補39人)が22日投開票され、日本共産党の安斉慎一郎、葉原ときみ、倉根康雄、高梨功、保谷清子、大川まりの6氏全員が当選しました。当選を決めた6氏は23日、西武新宿線田無駅北口でそろって街頭宣伝に立ち、公約実現へ決意をのべました。
市議選で日本共産党は、一大争点である国民健康保険料や保育料、下水道料金の見直しなど、市民いじめの負担増計画を市民に知らせ、「日本共産党の全員勝利で負担増計画をやめさせよう」と訴えました。また、乳幼児医療費無料化の拡充や駅のエスカレーター・エレベーターの設置など、市民と日本共産党が力を合わせて実現した実績を示し、この共同の流れを大きくすることを呼びかけました。
一方、自民・公明などは、市政の重大問題である負担増計画にはだんまり。悪政推進勢力の主柱である公明党・創価学会は、日本共産党の追い落としを最大の目標に、神崎武法代表ら最高幹部を投入し、拉致問題、民医連病院の医療事故問題などあらゆる問題を使って、反共デマ宣伝と妨害の限りをつくしました。投票日未明まで、「西東京公明ニュース」という日本共産党への中傷・デマ攻撃のビラを全市で大量に配布するなど、卑劣な行為を行いました。
日本共産党は、「公明党・創価学会 政策そっちのけ、悪口だけの政党が必要でしょうか」と、「西東京民報」号外を配布し反撃。市民からは、「公明党は自分の政策を語れないのか」と批判が上がりました。
2002年12月24日(火)「しんぶん赤旗」
西東京市議選・6氏全員当選
くらしの願い担って堂々論戦 政党らしさ貫いた日本共産党
公約実現へ決意を固め合う(前列左から)倉根、保谷、大川、安斉、葉原、高梨市議と清水明男党北多摩東部地区委員長(右端)ら=23日、西東京市
公明党・創価学会の異常な反共攻撃 打ち破り反転攻勢に道
市民負担増計画が大争点に
年末の大きな政治戦となった東京・西東京市議選が22日投・開票され、日本共産党は現職六氏が全員当選しました。市民のくらしの願いを担っての正々堂々の論戦を貫き、広範な市民の支持と共感を集めた日本共産党の勝利は、自公の悪政に審判をくだし、くらしを守る新しい政治の流れを強める重要な前進といえます。
旧田無、保谷両市合併後初となる今回の市議選では、定数が一気に12削減の36となるなか、前回両市で55人が立候補したのにたいし、今回は39人と各党とも候補者を絞り込み、3人はみ出しの超少数激戦となりました。来春のいっせい地方選の前哨戦として、各党とも党首や国会議員、都議などを次々投入し、まさに全力の争いとなりました。
日本共産党の得票率は12・5%(7622票)。日本共産党の大きな躍進の流れのなかでたたかった前回市議選での15・4%には及ばないものの、反共・反動勢力の攻撃で悔しい後退をした昨年の参院比例選挙での10・5%を上回り、反転攻勢にむかう第一歩となるたたかいになりました。
大争点となったのは、市が7月に発表した「西東京市行財政改革大綱」でした。日本共産党は、この「行革大綱」で、国民保険料、下水道料金などの市民負担増がねらわれていることを明らかにし、「くらしが苦しいときだからこそ、市民負担増でなく、くらし・福祉優先の政治を実現しよう」と訴え。市民からは「そんな計画があるとは知らなかった」「くらしを守って」という共感の声が寄せられました。
市民負担増計画推進で一致する与党の自民、公明から民主、生活者ネットまで、この問題での論戦を徹底して避け、まともな政策を語ろうとしない状況が生まれました。市政の大問題を正面から訴えた日本共産党の論戦は、有権者の前で、まともな政党としての役割を唯一貫いたものでした。
公明党は、候補者が街頭演説で、「共産党は市民の不安をあおっている」「負担増計画はウソ」と宣伝。でたらめな日本共産党攻撃で悪政を隠す、市民だましで選挙を乗りきろうとしました。
公明党・創価学会の危険な姿
今回の市議選で特筆すべき危険な姿をみせつけたのは、破たんを深めながら、いっそうエスカレートした公明党・創価学会による日本共産党への悪質なデマ攻撃です。
公明党・創価学会は選挙戦当初から、北朝鮮による拉致問題を材料に日本共産党を攻撃する大規模な作戦にでました。
日本共産党は、「赤旗」号外、「西東京民報」号外などのビラ配布、グリーンパンフを活用しての宣伝に大規模にとりくみ、北朝鮮の無法を最も徹底して批判し、拉致問題解決に全力をあげてきたのが日本共産党であること、公明党こそ北朝鮮に迎合する態度をとり、拉致問題解決に背を向けてきた政党であることを事実で示しました。
公明党の国会議員が街頭演説で苦しい弁解をせざるをえなくなるなど、拉致問題を使った反共作戦は破たん。風向きが悪いとみるや、公明党・創価学会は、民医連病院の医療事故問題、党員の不祥事などありとあらゆる問題で日本共産党に傷がつきさえすればいいという攻撃をかけてきました。
公明党候補は第一声で「公約は共産党を落とすこと」と絶叫し、公明党運動員による日本共産党候補への物理的な宣伝妨害、創価学会員による日本共産党ポスター掲示者へのいやがらせなども続発。投票日未明には市外から大量動員された部隊による反共謀略ビラ配布と、暴挙が重ねられました。日本共産党は最終盤にむけて公明党の反共デマに全面反論するビラを全市に一日で配布、投票前夜の謀略ビラにも反撃しました。反共だけに熱中する公明党・創価学会の姿は、「悪口ばかりの政党に意味があるのか」という良識ある批判を、少なくない市民から呼び起こしました。
選挙終盤の18日、日本共産党の市田忠義書記局長が西東京市でおこなった演説は、公明党のデマ宣伝を痛快に批判し、日本共産党の値打ちを浮きぼりにしました。そして、「この選挙は、公正な選挙を汚す卑劣な攻撃を打ち破り、民主主義を守るたたかいでもあります」と呼びかけました。
日本共産党の6氏全員当選は、公明党・創価学会の反共攻撃と正面から対峙(たいじ)し、それを打ち破っての貴重な勝利でした。
(竹腰将弘記者)
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