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2008年3月7日(金)「しんぶん赤旗」
トヨタ過労死 QC活動も労働時間 遺族補償年金に算定
勝訴確定で 労基署が通知
トヨタ自動車堤工場(愛知県豊田市)で勤務中に倒れ亡くなった内野健一さん(当時三十歳)の過労死裁判勝訴確定をうけて、豊田労基署長は六日、遺族補償年金の年金額を決定し、原告の内野博子さんに通知しました。サービス残業として問題になっていた「QCサークル活動」なども労働時間に算定しています。
豊田労基署は、健一さんの亡くなる前、三カ月の時間外労働時間を名古屋地裁判決に従って、二〇〇一年十一月は九十八時間、同年十二月は六十三時間五十分、〇二年一月は九十三時間〇五分と認め、遺族年金を決定しました。
内野さんの代理人の水野幹男弁護士は、「遺族年金を判決に則して、サービス残業も含めて計算し決定したことは画期的なことだ。これまでは、会社側の主張どおりに決めてきた」と語っています。
当初、豊田労基署は遺族年金の算定に当たって、トヨタの主張通りの残業時間で決めようとしていました。内野さんらは同労基署に判決通り算定するよう要請、厚生労働大臣にも同様の申し入れをしました。日本共産党の小池晃参院議員、佐々木憲昭衆院議員、八田ひろ子衆院東海比例候補らも同席しました。
QCサークル活動 生産性向上のために行うQC(品質管理)や創意工夫提案活動などのこと。建前は自主活動ですが、強制的になっているのが実態。トヨタでは、巨額の利益を支える「カイゼン」活動の柱になっています。
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