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2007年7月5日(木)「しんぶん赤旗」

直接雇用4カ月で雇い止め 偽装請負の指導強化を
キヤノンなどの労働者 厚労省に要請


 キヤノン、光洋シーリングテクノ、松下プラズマ、東芝家電による「偽装請負」を告発した労働者が四日、直接雇用の指導強化を厚生労働省に要請しました。六月二十五日に続いての要請です。

長期雇用基本に

(写真)小森さん(右端)らとともに厚労省(手前)に要請する(左から)大門、塩川、小池の各氏=4日、衆院第2議員会館

 六月末で東芝家電製造から雇い止めされたばかりの小森彦さん(39)、松下プラズマディスプレイ元社員の吉岡力さん(33)、光洋シーリングテクノ契約社員の矢部浩史さん(42)、キヤノンで請負で働く大野秀之さん(32)。日本共産党からは、小池晃、大門実紀史の両参院議員、塩川鉄也衆院議員が同席し、社民党議員も同席しました。
 労働者が「直接雇用になったが、四カ月で百人が雇い止めされた」(小森さん)として、長期安定雇用の指導を要求。厚労省の高橋満職業安定局長は「長期雇用が基本にすえられるべき」としながらも、「当事者間で話し合って決めていただくもので、行政に権限はない」と答えました。
 労働者は「解雇されるのでは偽装請負の告発もできない」「直接雇用の趣旨にもとづいて指導強化を」と訴え。日本共産党国会議員らは「私の質問に柳沢厚労相は『必ず長期雇用を申し込む義務がある』と認めた。長期雇用を指導せよ」(小池氏)「是正指導したのに解雇されたのでは、労働者を保護すべき厚労省の存在が問われる」(大門氏)と求めました。
 高橋氏は「是正指導の結果をフォローアップしていく」と答えました。

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