バイク道楽日誌 No.39

2001年8月11日(土)    「ロードスター ミニインプレッション」

(雨中の引き取り)

 7月末日にディーラーから連絡があり、9月初旬納車の予定であったR1150Rが入荷したとのこと。大喜びで、先週の土曜日に住民票を届け、今週、陸運局への登録を待って、オーナーズクラブや盗難保険の加入と任意保険の車両入れ替え手続きを済ませ、今日、車両を引き取りに行く。
 CB400を他の店で売ったため、ヘルメットを小脇に地下鉄でディーラーに向かう。あいにくの小雨。本降りになってはいけませんから早めに済ませましょうと言いつつ、納車に当たっての店長の諸説明は延々1時間近くかかる。車両の取り扱いやメカニックなど。こんな丁寧な説明はこれまでの国産車の納車の際の経験ではない。PL法の関係もあるようだ。それにしても、BMW車がハイテクの塊のようなバイクだと言うことがよく分かる。
 パニアケースの薄型のフタは、塗装がまだ間に合わないとのこと。グリップヒーターもまだスイッチ類がドイツから届いてないので後日とのこと。純正の大型パニアケースを後ろに装着して帰ることになる。店を出る頃には、すっかり本降りとなっていた。

(ミニインプレ)

 店長に見送られ、雨中をおっかなびっくりロードスターを発進させる。まず、エンジン音がパタパタと意外に軽く、ややがっかりする。リッターバイクなのでもう少し重厚な音を期待していたが、2気筒のエンジンとはこんなものなのだろう。今まで乗ってきた4気筒マルチのエンジン音とは完全に違う。
 「1000キロくらいまではいろいろギクシャクした感じだと思いますが、初回点検で調整するとすべてスムーズになりますから」と店長は言っていたが、確かに、ギアを入れ替えるたびにガックンガックン来る。緊張して乗っているので、よけい感じるのかもしれない。トルクがあるとはこういうことかもしれないが、何段のギアでも同じように引っ張ることができる。つい低いギアで引っ張っていると、慣らし中は禁じられている4000回転以上になってしまうので、慌ててシフトアップすることになる。
 ハンドリングは素直だ。ハンドル幅がやや広いので、自分の身体を使って曲がるような感じとなる。ウインカーのスイッチが左右に付いているが、キャンセルのスイッチは右側にだけ付いている。今までの、左側だけで処理する方式のほうが断然使いやすいが、これは慣れの問題だろう。
 一番ポイントのブースター付きのインテグラルABSのブレーキシステムだが、予め雑誌の紹介記事でその効果のほどをさんざん読んでいたので、とにかく軽くかけてみる。確かに良く止まる。今までの調子で止めると、前の車との間隔が開き過ぎてしまう。フロントブレーキをかけるとリアも一緒に効いているということがまだよく分からず、つい今までのクセで前後輪ブレーキを同時にかけてしまう。
 雨中を、まっすぐ家に帰らず、江ノ島方面まで飛ばし、また引き返す。ひどい渋滞もあったが、とにかく今日はすり抜けは一切しない。しかし、パニアケースを外せば、左右に巨大なシリンダーが張ってはいるが、意外とすり抜けもできるのではないかと感じた。
 家に帰って見ると、せっかくの新車が泥だらけであった。明日はクラブの月例ツーリングであるが、慣らし運転中でスピードも出せないし、もし晴れるならば、洗車して、一人で近場のツーリングにでも行きたい。 

【走行距離】    52キロ