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雪は、リナみたいだ。 風に吹かれて手からすり抜け、たとえ手にしても溶け消えてしまう。 葡萄の収穫期もとっくに終わって、もう周りは雪景色と化した。 ―――ゼフィール・シティ――― お前が消えた理由を姉ちゃんに聞いたよ。 最初、その理由を聞いた時、『オレがいた方が有利じゃないか。』そう思った。 だけど姉ちゃんに言われたよ。 『あなたがいると、妹は護れるけれど、世界は終わるのよ。』 リナの姉であり、神の側につく者として、すごく苦しんでたぞ。 音もなく、降り積もる雪。 頬を撫でる雪が、お前に別れを告げられているような錯覚をおこさせた。 謝らないでくれ。 泣かないでくれ。 お前について行けなかったオレの不甲斐なさを。 お前の負担になってしまったのだろうオレを。 想い、笑え。 そして、オレの為にオレをゼフィール・シティに繋ぎとめた結界を断ち切り、 外に出たオレに怒り、呆れろ。 世界の滅亡とお前の死。 選ぶならば、オレとリナが共に居ること。 …たとえそれがこの世でなくても―――。 ――ENDLESSEND―――
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