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今日、朝は天気がよかった。 いや、そんな事をいつも気にしているような性格でもないのだが、今日に限っては重大な物事なのだ。 「……はぅ……」 思わずため息が出る。 数えるのもバカらしいくらいため息をついていた。 今は夕方よりも少し闇に近づいた時間帯。 そして外では――――― 嵐が唸りをあげていた―――― 「…なにため息なんかついてんのよ……」 「…………………」 「…なによ。」 沈黙していたオレに再度聞いてくる。 言うと呆れられるだろうが、言わずに拗ねられるよりはいい。 「……………………………だんご……」 「は?」 「だんごだよ!だ・ん・ごっ!月見だんごっ! お前がオレのために作ってくれただんごだよっ!このままじゃ食えねぇだろっ!?」 そう。朝は天気がよかった。そして、この今いる地域の風習にのっとって月見でもしようと思い、渋っていたリナに頼みに頼んで、頼みまくって月見だんごを作ってもらった。それはいい。 だが、それなのに…昼から曇ってきたかと思えば夕方辺りから風は吹くわ雷鳴るわの嵐状態。 だんごといえど立派なリナの手料理! 食えないなんて冗談じゃねーぞっ!! 「ち…ちょっと…っ!別にあんたのために作ったわけじゃ―――っ!」 「じゃあなんだよ。」 「だ…だから…今日は…っ・・満月だしっ・・あたしも月見しよーかなーなんて思ってたしっ!なによりっ…作ったのは自分が食べるためよ!」 ジト目で見ながら聞いてみると、今創ったと言わんばかりの返答が返ってくる。 ふ…あんなに嫌がってたくせに……。 「ホ……ホントだからねっ!」 少し黙ってると真っ赤になってそう言うリナが、 もお、かわいくてかわいくて…!! 今日はだんごが前菜、リナがメイン! デザートは………っ! なんて思ってたのに… ―――なんなんだっこの嵐は―――――っ!! しかし、今ある事実に逆らえるはずもなく、オレは見た目普通でも呆然自失のままその日を過ごし、今は夜中。 リナはきっと隣で気持ちよく寝てるんだろう。オレも少しは寝ていたが、余程心残りなのか、目が覚めてしまったのだ。 それもこれも全部嵐が……って、そーいえば外が静かだな……。 暗幕をひいているせいで、外の様子が判らないオレは一度外を見てみることにした。 「うわ………」 目の前に広がったのは、淡い光に照らし出された夜の街。 そう。いつのまにか嵐が止んで、月齢15の満月が顔を出していたのである。 テラスに出てみると、隣からかかる陽気な声。 「あれ?ガウリイ何してんの?」 「…お前こそ何やってんだよ…?」 「さっきちょっと目が覚めちゃってさ。外見たら月が出てたから月見でも――と思ってね。」 「オレも起こしてくれれば良かったのに。」 「そんなんで起こすのも悪いかなーって起こさなかったのよ。」 悪いわけないだろ…リナと月見すんの楽しみにしてたんだから……。 「そんなん……って、あああぁぁぁっ!」 リナの方を振り向いた時に見えたもの。 それはすでに空になっただんごが入っていた(と思われる)箱!! 「お前っ!一人で全部食っちまったのかっ!?」 「へ?え?だって…起きてくるなんて思わなかったし、今日中に食べないと悪くなっちゃうじゃない。」 「……………………………だ……」 「だ?」 第一の野望があああぁぁぁぁぁぁ…。 崩れ去るオレを前に首をかしげるリナ。 「なんなのよ…そんなに食べたかったの?」 あたりまえだろーが…… もうオレにはその一言をいう気力さえ残っていなかった。 ―――――――――……!! 「くっくっくっ……はあーはっはっはっはっ!」 いきなり浮かんだないすなあいでぃあに思わず声を出して笑ってしまった。リナはひいたが。 いや、そんな事はどーでもいい。 兎にも角にもだんごがもう無くなってしまった以上、嘆いていたって始まらん! だんごは前菜、メインはリナ!だったらメインごと前菜食ってやるっ!これなら天上天下唯我独尊究極至高の万事おっけーだ!(もはやワケわからん) ―――あとは実行――― 「…リナ……ちょっといいか……?」 この後月の下で食った前菜を含めたメイン、そしてデザートが果てしなく美味かったのは言うまでもない。 ―END― 作者様からのコメント:
「なんにしても素人臭い文章ですね…。お目汚しでしたらすいません。ね?ほら。後悔したでしょう?ちびさん…。
抹消しても構いませんよー。
ということで、あたしは消えます。でも、よかったら、また呼んでくださいね♪」 |