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「ガウリイ、さっさと次の街に行ってお昼にするわよ!」 「おう!」 セシリア・シティに向かう街道に栗色の髪と紅い瞳をした少女とーリナと、金髪碧眼で長身の青年ーガウリイが歩いていた。 「しっかし、いい天気ねぇ」 「ああそうだなぁ」 ぽかぽかとした春の陽気に浮き浮きした声で言うリナにガウリイは嬉しそうに答える。 と、 「おーほっほっほっほっほっ!」 ぴたっ。 突然聞こえてきた笑い声に思わず立ち止まり、固まってしまうリナ。 「ん?どうしたんだリナ?」 のほほ〜んとしたガウリイの声も届かないのか、顔を引きつらせたリナは呻くように言う。 「こっ、この声は・・・」 「おーほっほっほっほっ!久しぶりねぇ、リナ=インバース!」 「だ〜〜っ!やっぱり〜〜」 街道のわきの森から出てきたのは言わずと知れた白蛇(サーペント)のナーガ! 「なぁ、リナ。あれ、お前の知り合いか?」 「うっ。ま、まあ一応ね・・・」 どう反応すればいいか迷っている(何も考えてないかもしれないが)ガウリイの問いにやはりどう返せばいいか詰まっているリナ。 「ふっ、ここで会ったが100年目!さあ大人しく私にお昼をおごるのよ!」 「何であたしがあんたの昼飯をおごらにゃいけないのよ!あんたはそこらの飼い犬と喧嘩でもしてご飯奪ってなさい!」 「おいおい」 リナの言葉にさすがに呆れた声を出すガウリイ。 「ふっ、そこいらに飼い犬がいればわざわざあなたを捜してたかったりしないわ!しかし、どうあっても昼飯をおごらない気なら、力ずくでおごらせるのみ!・・・『石霊呪(ヴ・レイワー)』」 やおら呪文を唱え数十体のゴーレムを作り出すナーガ。しかし、 ふん!ゴーレムごときをいくら呼び出したって・・・って、なんじゃいその白塗りは!」 そう、ナーガの作り出した数十体のゴーレムは・・・2頭身の鈴木そ◯子だった! 「おーほっほっほっ!甘いわよ、リナ!このゴーレム達の違いに気付かないなんて!」 「ゴーレム達の違いぃ?」 「なぁ、リナ。あの2体、何か違わないか?」 「えっ?どれどれ」 と、ガウリイの指さす方を見ると・・・そこにはやはり2頭身のホワ◯ティとバ◯殿が一体ずついた。 「だ〜〜っ!分かるか〜〜!」 懐から愛用のスリッパを取り出し、リナはナーガをどつく! だが、 「いって〜な、何すんだよリナ」 「へっ?何であたし、ガウリイどついてんの?」 「俺が知るかよ。うなされてると思ったら急に人の頭どつきやがって」 頭を押さえつつ、むっとした声で答えるガウリイの言葉にリナはさっきのが夢である事に気が付いた。 「なんだ、夢か。ははっ、ごめんねガウリイ。何か変な夢見ちゃっ・・・」 「おーほっほっほっほっ!久ぶりねぇ、リナ!」 「へっ?」 嫌な予感がしつつ、恐る恐るリナが振り向けば、やはりいたのはナーガ。そして・・・ 数十体の鈴木そ◯子ゴーレムに混じったホワ◯ティ&バ◯殿ゴーレムであった。 ーその後、焼き払われた森の中に、犬神家の一族よろしくの上半身が埋まったナーガと、やはりとばっちりを受けたガウリイの姿が月明かりの中に照らし出されていたのだった。 |