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BELIEVE MY BRAVE HEART

作:お砂糖さん♪

前編



「夜分遅くすみませ〜ん」
リナが某盗賊宅を訪れたのは,草木も眠る丑三時だった。
ついでに宿では,リナの旅の連れ3人も眠っているはずである。
3日ぶりのふかふかベッドを棒に振ってまで訪ねるほど,耳にした某盗賊団のうわさは羽振りがよかった。
もっとも,盗賊団というのは数ヶ月前までのことで,今では自称「営利追求集団」となっている。
自称というのは便利な言葉らしく,リナは誰が何を自称しようと勝手にさせることにしている(もちろん利用はさせてもらう)。
ここで彼らが何を営って利を追い求めているかというと,人身売買であったり魔獣売買であったりと,要するに非合法な商売だ。
よって,ここにリナ=インバースの認める悪人の定義にめでたく当てはまる訳である。
相手を悪人に定義づけたら,次は自分の善人への定義づけが不可欠である。
家宅へは招かれて入る。
「てへへ,こんばんは!寒いね,ここんとこ♪」
「!?あ..ああぁ?ガキがこんな時間になんの用だぁ?使いに来たんなら明日出なおしなっ。営業時間はお天道様の出てる時間だぜ」
...お天道様の下で出来る商売かい?
切り貼りしたような夜間受付の言葉に顔を引き攣らせ,リナは懐を探った。
ぞろり。
重たげな音を立てて目の前に皮袋を持ち上げる。
「おっ?」
とたんに夜間受付の表情が変わる。
(そういや魔導士をみたら化け老人と思えって言われたよな)
などという考えは顔には出さない。
努めてにこやかに,どう見ても小娘といった魔導士を招き入れる。
「や,お客さん,タイミングがいいねぇ。そろそろ今日の仕込みが始まる時間だよ!ま,通ってくれや」
「そりゃどーも」

小高い丘の横手にあいた洞窟だけかと思っていたが,その裏には,なかなか立派な神殿跡が隠れていた。
もっとも,実際は石造りの廃虚といったところか。
「んで,どんなもんをお求めで?生物焼き物固形物液体気体,オスでもメスでも揃えてやすぜ!」
リナは,外から想像していたより格段に整った内装の廊下を,案内を受けながら進む。
「受付者が最後までご案内」をモットーにする営業マンよろしく夜間受付が前を行く。
「うひゃひゃ,もちろん全部じゃなくて,部分販売もお引き受けしやすが?」
(...なるほど,どこぞの魔導士がパーツ単位で買ってくわけだ...何をとは言わないけど)
ぼそぼそと口の中でつぶやく。
「いかがいたしやしょ♪」
もみ手を胸の高さでキープして夜間受付が相好をくずす。
「んっんー,そおねぇ..まず...」
やっぱり先ずはストレス解消から。これはリナのお約束だ。
「あんたのよく廻る口から行こっかぁぁ?」
「けへっ!口がご入用で?それでしたら老若男女...」
「ファイヤーボォウルっ!」
どがごぉぉぉっ!
「げはああぁぁぁぁっっ....」
「ファイヤーボール!ファイヤーボールっ!ほらほらっ,みぃんな出ておいで!死にたくなかったらお宝部屋に案内なさいよっっ!もひとつぅ,ファイヤーボォウルっ!」
どっこーんっ!
がっこーんっ!
どがらごがらぐわっしゃぁぁぁんっ!
「ああああぁぁっ!今日もぜっこーちょぉぉ(はあと)」
リナは機嫌良く身震いをする。
...いつも通りの破壊の夜であった。

「さあぁぁ,五体満足で逃げたかったら素直に白状なさいっ。お・た・か・ら。だまって寄越せば命までとろうなんて言わないわよ」
凶悪なセリフを振りかざし,最奥の広間で一人の男を追いつめる。
ちょっと鑑賞用にはしたくないようなダブついた男だが,髪無し,髭無し,さっぱりしててよろしい。
リナの頭の位置にその男の腹がある。大男だった。豪胆なのか何なのか,崩れ行く建物の中に在って騒ぎもせずにリナに対峙する。
元盗賊のお頭といった風だ。
「ふん,てめぇがリナ=インバース,ロバーズキラーを気取った魔導士か。いつかは来ると思ってたぜ」
「ほう!それはおまちどーさま。いろいろお呼ばれしちゃって,すっかり遅くなって悪かったわね。んで,おもてなしの用意は万端ってことかしら?」
轟々と燃え盛る音,瓦礫と化した建物の崩れる音に混じって,リナにとっては聞きなれた盗賊達の悲鳴が聞こえる。
ここもそろそろ危ないだろう。遠ざかる声を聞きながら引きどきも考えなければならないが。
「あんたの手下どもは粗方にげちゃったわよ。お給金,安すぎたんじゃないの?」
その分ため込んでいれば,リナとしてはうれしいのだが。
「さぁな。俺の知ったこっちゃ無い。...決まり文句で悪いが,こっから先は俺を倒してから行きな」
「ふうん。それって,あんたの後ろがお宝部屋ってことね。いいわ,意外と話がわかるじゃない。力技って,キライじゃないわ」
不敵な笑みとともに受けるリナ。
男の得物は粗野な手斧だった。だが,大きさが尋常ではない。荒く削っただけの本樫の柄に,斬ると言うよりは潰すための黒鋼の刃。
本当に使いこなせるなら,ブラックドラゴンの頭くらいかち割れるだろう。
リナもショートソードを抜き魔力を込める。
無論,それで渡り合うつもりはない。力の差は歴然,牽制の役にも立つかどうか。
しかし,ポーズはいつでもどこでも必要なものだとリナは考えている。
炎に煽られてマントが高くなびく。
自然に下げたリナの右手がピクリと動く。
瞬間!
ゴウっ!
地に転がりざま左に避けたリナの肩を風が凪ぐ。
ごがっ!
音を背に,更に左に飛びのく。
追いすがる,風。
男は声も無く,ひたすらにリナを狙う。
2度,3度,リナの立つ床に激烈な衝撃が加えられ砕け飛ぶ。
「うわわわわ!」
早い!
リナは剣を振るうどころか,足で床を蹴ることさえ容易ではない。
呪文は完成する。が,力ある言葉を発する間が与えられないのだ。
思いのほか,やる。間合いをあけなければ。室内ではこちらが不利だ。
「フリーズアロー!」
床をねらって一発。狙いは足止めだ。
だが,男は構わず突進してくる。
ぶうぅんっ!
「あきゃぁあっ!」
斧の風圧に叩かれたて思わず声が上がる。
そしてリナは見た。床に残された氷漬けの足首を。
「!?」
驚愕。だが同時に理解った。
桁はずれの膂力に疲れを知らぬ肉体,死を恐れず痛みを感じぬ者。
(フレッシュゴーレム...!)
しかも,肉に埋もれて貴石は視認出来ないが,操られている。ヤツらに意思はないはずだ。
「レイウィング!」
あの男,作られし者こそが,盗賊共からリナへのもてなしの品だったということか。
はなから肉弾戦のつもりはなかったが,たかが盗賊のアジトと侮ったのは迂闊だった。
こうなったら,部屋ごとぶっ飛ばす!
お宝への被害を考えれば大した攻撃呪文は使えないが,なまじフレッシュゴーレムなんぞを使うからだ,頭さえ吹っ飛ばせばリナにとって倒せない相手ではない。
「リナァっ!」
しかし,今日も今日とて邪魔が入ってしまった。
「ガウリイ!?」
燃え崩れる瓦礫をものともせずに飛び越えて走り来る男。
赤い炎が金髪に映える。
「リナッ」
鋭い声に,とっさに高度が下がる。
夜気を裂いて唸る鋼。
ズガァッ!
「うおっ!?」
黒鋼の斧はガウリイの立つ巨大な瓦礫を砕いた。
「いきなり来たぞ!?あいつ,あそこから!?」
「ガウリイ!」
「おうっ,リナ」
「ああああんた,確か紫檀製のテーブルの角で殴って気絶させといたのにぃぃ!?」
どぶっ。
「...どおりで頭のここんとこがぽこぽこすると思った...」
頭頂部をなでながら恨めし気な目を向ける。
「おまえな,俺じゃなかったら死んでるぞぉ?」
「とりあえず生きてる事だし,のーぷろぶれむよっ!!」
「ぐっ...」
「それよりっ!」
「?」
「お宝運ぶの手伝ってね!」
「だあぁっ,あのなぁ,あいつの相手の方が先だろお?」
吹き付ける明確な敵意に顔を上げると目が合った。
距離は数間といったところか。
だが,投げられた斧の狙いは自分だったとガウリイは確信する。
「どうやら,俺向きの相手らしいな」
「待って!」
「?」
「こっちにおびき寄せて。あたしが決めるわ」
不審げなガウリイ。だが言って解かるかどうか。
「人間じゃないのよ,あいつ」
「なに!?」
燃える物も尽き始めた廃虚に,夜の音が戻ってくる。
その中でかすかに聞こえる...足音。
「こっちに来る。...かたっぽだけだな。人間の足音だぞ?」
「材料はね」
いやな言い方だが,しかたがない。
「わかった。リナ,移動するぞ。ここじゃ狭い」
頭を巡らせれば,左手に燃え落ちた庭園が見えた。
目顔でうなずきあって地を蹴る。
同時に,リナは唱えていた呪文を放った。
「バーストフレア!」

きゅごあぁっ!

自らが立っていた場所を焼き溶かす。
しかし,リナの予想を裏切って破壊の後には黒光りする斧が残った。
「なんですって!?」
これだけの光熱でも溶かせないとは!
「リナ!こっちの燃えかす,ふっ飛ばしてくれ!」
男からは目を離さず,ガウリイは炭化した木々を蹴る。
「あああたしはお掃除やさんかぁっ?」
「来た!」
ずしゃり。
傷口から崩れかけた右足が,地につかれて濡れた音を立てている。
「ガウリイ,間をあけて。早いわよ,あいつ」
「殺さなきゃならないのか?」
「....そうよ!」
語弊がある。相手は疾うに死人だ。
しゃうん...
ガウリイは高い音を立てて抜いたロングソードを正面に構える。
「...助っ人か」
「ああ...俺はこいつの保護者なもんでね。悪いが,災難だったと思ってあきらめてくれ」
「得物を投げちゃったのは早計っだったわね。でも,手加減しないわ。ゴーレムにも,アンタにも」
「ふ,ふふふ...。なるほど,お見通しと言う訳だね...」
男のしゃべり方が変わる。リナに応えたのは優しげな青年の声だった。やはり後ろに魔導士が在るのだ。
「...根性悪すぎるのよ。死んじゃった人,まだコキ使おうなんて」
リナには大方のことが読めた。
この魔導士こそ鋭利追求集団の親玉だ。操っているこのゴーレムも盗賊共に集めさせた死体で作ったのだろう。
「フフフ,いぃやぁ,まだまだ働けそうな連中だったさ」
「!」
「使う材料も,魔道士それぞれってね。うん,その男なんかいいな」
「なっ!?」
「コレは見目悪いだろう?元々の部品は良かったんだけどね,混ぜ合わせたら結果がこれさ。力は,まぁ,期待した以上のものだったけどね」
見開かれたガウリイの目が剣呑に細められる。
「リナ...こいつ...?」
ガウリイには,まだ事情が飲み込めない。だが命への冒涜が,男の言葉に感じられる。
「ゴーレム,よ。遠くで誰がが操ってる。おそらく術者はこの近くには居ないわ。もともと,ゴーレムには自分の意志なんてないの」
炎は既に遠く,常人には星明かりでは足りぬ宵闇。だがガウリイには常人以上の視力がある。その目に,ゴーレムの瞳孔の開ききった目が映った。
「まぁ,その通りだよ,リナ=インバース。単刀直入にいうとね,君の魔力が欲しいんだ。そう,頭部をいただければ後は僕の力で無敵の肉体を調達してあげるから」
「のわぁにぃぃっ!?」
美しくハモった後,リナとガウリイの脳裏に浮かんだモノは,口にされることはなかった。
「ほら,君の連れはなかなか立派な体をしている。僕はもちろん,死肉より生肉の方が遥かに上手く扱えるからね」
「げっ」
「.....あんた,最低ね...」
リナは侮蔑の言葉を吐き捨てた。しかし,狂気の魔導士に届くことはない。
「わかってるだろう?僕には賛辞の言葉だよ」
男の目に鈍く淀んだ偽りの光がのぞく。
それからリナを隠すように,ガウリイは前へ出た。
「あんたにはリナは渡せないな。これ以上の怪物になったら俺の手にも負えん」
「なんですってぇ!?あんたどさくさに紛れてどわぁっ!?」
みなまで言わせる暇は無かった。
後ろ手に引っ抱えて飛び退る。

ぶじゃっ!

地に何かが叩き付けられる音,そして立ち登る...蒸気?
「!酸よ!あたらないでっ!」
「くそっ!リナ,離れてろ!」
「うやおわっ!?」
ぶおん...どしゃ。
「く...くおらっこのバカ力ぁ!乙女の体ぶん投げるなぁぁっ」
「下がってろっ」
動物の体からもっとも簡単に作り出せる武器の割には,なかなかの威力を持つ,酸。
作られた存在であるゴーレムに胃の腑があるものかどうかは知らないが,人間の胃液であってもその溶解力は凶悪である。
ゴーレムは自らの口を溶かしながら,それを放ち攻撃する。
しかし,射程距離はそれほど長くない。
超一流の剣士であるガウリイの動きを持ってすれば,魔族ほどに梃子摺る相手でもない。
足元に転がる小石を鋭く蹴りつけ同時にダッシュをかける。
が,効かない!?
「!?」
全く動じない。いかんせん,そこがゴーレムだった。
とっさに蹴った大地が音を立てて溶ける。避けきれなかった飛沫がガウリイのヨロイに煙を立てた。
ガウリイの頬が引き攣る。
−−−−急遽反転。
「やっぱやめっ!」
「んなぁぁ!?」
燃え落ちた廃虚を後に,脱兎のごとく駆け出す!
「リナっ」
「ひえっ!?」
引っつかみざまリナを肩に担ぎ上げ,飛ぶようにして走る。
「ばばばば、ばかぁ!おろしなさいよぉっ」
リナの場合は言葉と同時に手も出る。両の拳を一つに固めて,ガウリイの背中目掛けて振り下ろす。
「げはぁっ!?」
足が止まって膝を突いたところにもう一発,膝蹴り。
「ぐぼっ!」
ガウリイは腹を抱えて突っ伏した。
「タダであたしの体,抱こうなんてムシが良すぎんのよ!それにまだ用事は全然かたづいてないじゃないの!」
「よ,用事って...」
「かあぁっ,お宝頂きに来て,こんだけ労力費やして,手ぶらで帰れますかってのよ!」
地団太地団太。
「魔族と渡り合うあんたがっ,なんでゴーレムぐらいちゃちゃっと倒せないかなあ!?」
「お,あのなぁ,おまえにど突かれても死にやしないがっ,あんなもんくらったら俺だってタダじゃすまんっ」
「タダじゃなくてお宝が手に入るわよ!」
「俺よりお宝かぁ!?」
「あんたよりお宝よっ!」
「ぐぅっ」
...ガウリイが口でリナに勝てるわけがない。
しかしこのまま立ち止まって言い合いを続ければ,片足のないゴーレムは確実にやって来る。
「ええぇいっ!もうっ!」
「わわっ!」
リナのショルダーガードを掴んで、無理矢理走る。
手を放しても今度は,なし崩しに走り続けた。
「逃げてないで倒しなさいよっ!」
「も,元はと言えばおまえがこんなとこ,潰しに来るから悪いんだろ!?」
「悪かなぁいっ,あたしは正しいぃぃっ!」
「おまえが倒して来いよ!」
「イヤっ!」
「さっきは自分がやるって言ったじゃないか!?」
「何くだんないこと覚えてんの!あんたの聞き間違いに決まってるじゃない!」
「こんな時ばっかり卑怯だぞっ」
「あぁたしはいつだって同じよっ」
「ひでぇっ!」
「行って来いぃ!」
「野郎に唾吐き掛けられたんだぞ!?気持ちわりぃんだぞ!」
「あたしだって気持ち悪い!」
「俺は!男はキライなんだっ」
「だぁぁれがあんたの好みなんか聞いたぁっ!?つべこべ言わずに倒して来ぉいっっ!」
「リナっ!」
「何よ!?」
「このまんま走るとっ!」
「町だって言うんでしょ!?ゼルとアメリア叩き起こすのよ!」
「ゼルの奴なら食堂の床にめり込んでたぞっ!」
「ああああああああああぁぁっ!」
「やっぱりおまえだな!」
「どいつもこいつも役に立たないぃぃ!」
「だからおまえのせいだろ!?」
「やかましいいいいっ」
町が近づく。街灯や酒場の灯かりが数段低くなった谷の向こうにちらついている。
「リナっ,町はまずいっ」
「わあかってるわよっ!ったくもう!」
ざざざっ,リナの小柄な体が音を立てて急停止する。
「やるのか!?」
「フンっ!」
「...ったく,素直じゃないっつうか...」
「ここまで来たらお宝を吹っ飛ばす心配はないもんねっ」
「....」
「取りに行くのは手伝ってよ...」
「...はいはい」
仕方がない,ガウリイはパタパタ手を振って了解した。
「黄昏よりも昏きもの
 血の流れより紅きもの...」
「ちょっと待てぇっ」
「ぷにゅ」
後ろからリナの頬を挟み込んで黙らせる。
「夜の夜中に町の近くで,んな大技使うなっ」
「うにゅううぅ...」
「もっと他に遠距離でささやかぁに使えるモンがあるだろが?」
「もにぃうぅ」
「よっし,行けリナっ」
「って,乙女の顔気安くさわんなぁっ」
「ぐおっぶ!」
律義にリナの拳をくらって大地に叩き付けられるガウリイ。
「...俺ばっかり攻撃してどうすんだよ...?」
「うっさいよっガウリイ!」
「....」
かのゴーレムは未だ見えない。長さの違う足では速くは動けないのだろう。
「しらんぷりして放っておくのも,寝覚めが悪そうだもんね...」
鼻の頭にしわをよせてリナがつぶやく。
そこではたっと気づいた。
「待てよ...今のうちにお宝ゲットってのも手よねぇ」
何も二人揃って待つ必要はない。
「ガウリイ,お宝取りに行くのと,アイツ倒すのとどっちがいい?」
「ええっ!?どっちって...」
しかし,聞くまでもないことだった。ガウリイがさっきの場所を覚えているとは思えない。
「よし,決まり!ガウリイはアイツの相手。あたしはお宝さんのあ・い・て♪」
「ええーっ!?」
ガウリイの声に,ピッピと指を振って異議の申し立てを却下する。
「時間と人員は有効に使うもんよ。役割分担二者択一!」
「いいやぁ,もう一つ選択肢があるさ,リナ=インバース...」
「!?」
夜の闇の中から聞き覚えのある声が響いた。


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