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赤いおべべを着た女……

1998/09/08



 ハウステンボス2日目。この日は友人の強い勧めで、フォトジェニックという店へ。ここでは、オランダの民族衣装やドレスなどを借りることができ、写真も撮ってくれるとの事。「化粧が崩れたらいやだから」と、朝一番でそこの店へと向かうことに。9時過ぎに到着した私達を待っていたのは、堅く閉ざされた扉だった。……ハウステンボス自体は9時から営業しているが、その中の店は必ずしもそうでない事が痛感させられた。
 1時間ほど別の場所で時間を潰して行くと、今度はさすがに開いていた。しかし強い日差しに、念入りに行われた化粧はとっくの昔に汗と共に流れてしまっていたりする。それはともかく、店に入ってドレスを選ぶ私達。さんざん悩んだあげく、友人は白と紫のフリフリレースがたっぷりのドレスを、私は柄にもなく真っ赤なドレスを選び(普段の私は白・黒・茶の地味な色しか着ない)、それに着替えた。私の服は上着付きで、その下は胸までしかないドレスだった。胸に自信のない私は即座に上着を着ることを選んだ(笑)。
 そこの店員にティアラなどのアクセサリーをつけさせてもらい、写真撮影。やっぱり緊張した。体勢は横向きで、でも視線は別の方向を向いて、等の注文を受けながら撮られた写真。3週間後に送ってくるらしい。どんなものになっているか……楽しみなようであり、それでいて非常に不安でもある(笑)。
 その後店員が、「店の外でお写真を撮られても結構ですよ」と言ってくれたので、私達は外に出て写真を撮ろうとした。……が、その時「失敗した!」と思った。何故ならば、私達は他の観光客のいい見せ物になっていたのだ(笑)。フリフリレースのドレスに、真っ赤なドレスを着た女達が道を歩いていれば、確かに目立つこと請け合いだろう。私は気付かなかったが、私達にカメラを向けていた観光客もいたらしい。こうして私達は、まんまとサクラを演じる羽目になってしまったのだ。まぁ、1分後には開き直っていた私達に怖いものなど無くなっており、広場を練り歩いたのだが(笑)。
 その店には、以前写真を撮っていった人達の写真集が置いてあった。見ると、夫婦で写っているもの、優しそうなおばあちゃんが写っているもの等があったが、特に目を引いたのは、男性が女装してドレスを着ているものだった。濃い化粧にのどぼとけ、忘年会の出し物にはいいかもといった写真が数枚あったのだが……なぜか皆、赤いドレスを着ていたのである。そう、私が選んだドレスである。「ひょっとして、このドレスは女装専用ドレスかもよ♪」と言う友人の言葉に硬直した私。……ますます送られてくる写真に不安を感じてしまった……。
 その日の夕方、チーズ市を見に行った。そこで、見学者がチーズキャリアとなり、2人組で総計100Kgのチーズ&ベリー(チーズを乗せるかご)を運ぶというイベントがあった。さすがに選ばれたのは男性だったが、選ばれた2人の内の1人は体力が無かったのか、すぐにへばってしまった。それを見ていた友人曰く、「私だったらあれくらい運べるのに。」……看護婦である彼女は、体重が80Kgの患者を抱えて運ぶなんてことが日常茶飯事なのだそうだ。それならば、2人で100Kgを運ぶというのは楽勝だろう。次に来る機会があれば彼女に名乗り出てもらうことにしようと思った。
 私は普段から万歩計を付けているのだが、さすがにハウステンボスでは歩数がいつもと違っていた。普段は椅子に座りっぱなしという仕事をしているせいか、1日約5000歩しか歩かない私が、昨日今日と2万歩近く歩いていたのだ。園内を走っているバスやタクシーに目もくれず、ひたすら徒歩で移動したのが響いたのだろう。喫茶店や道端のベンチでさんざん休んだにもかかわらずこの歩数である。ハウステンボス、恐るべし。
 そして夜。さすがに疲れたのか、風呂に入った後すぐに寝てしまった。時刻は9時、なんて健全な生活だろう(笑)。いつもこのくらい早くに寝ることが出来ればいいのに。……無理か。


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