ESPANSIVA! NIELSEN

当ページ主催者Msより

 ちょうど今、N響アワーを見終えたところです。「クリスタルな情熱〜ブロムシュテットの北欧音楽」と題して、2001年4月18日のN響定演より、シベリウスのヴァイオリン協奏曲及び、ニールセン交響曲第5番より第1楽章の一部が放映されました。
 2回の東京サントリーホールでの定演、そして、同プログラムでの大阪国際フェスティバル参加。さらに、BS放送でのコンサート放映に続き、今回の、NHK教育テレビにおける放映、とまだまだ知られざる作曲家であるニールセンの作品、それも隠れた名作、交響曲第5番が日本中にその存在を明らかにさせ、鳴り響いたのです。それも世界的にも、ニールセン第一人者として名高いブロムシュテットの棒によって。
 日本におけるニールセン受容の歴史の新たなる1ページが、今まさに開かれたのです。

 ブロムシュテット、N響の演奏を追って、東京、大阪へと旅した私Msですが、以前よりニールセンに関するHPを作ろうと案を練りつつも、日々の多忙と自分の無知を理由に躊躇しつづけてきました。が、この、ニールセンへの脚光が未だかつてないほどに当たっているこの2001年春、とうとう念願のHPに着手。勉強不足な私が、どこまで出来るのかは大変不安ではあります。しかし、今、ニールセンをもっと知りたい、と私自身強烈に思い、また、そのような方もたぶん少なからずみえることでしょうし、皆さんと共に、21世紀、もっと聴かれ、愛されるであろうニールセンの作品についての情報を交換すべく、このようなページを作成しました。長い目で、暖かく見守っていただけるのなら幸いです。

 さて、当面は、ニールセンのFS番号による作品リストの作成に取りかかります。資料は、音楽之友社「作曲家別 名曲解説 ライブラリー 18 北欧の巨匠」、そして、英語文献ですが、ニールセン研究の端緒ともなった、Robert Simpson著「Carl Nielsen symphonist」(1952)を中心としています。その他、CDのライナーノートなども参考にリストの内容充実をはかりたいと思います。

 英語読解力はおおいに不安なMsですが、リスト作成と合わせて、Simpson著作からの和訳についても挑戦、適宜記事をまとめられたらと考えています。その他、私の手元には、昨年2000年の北欧旅行で、コペンハーゲンにて購入した2つの資料があり、それらも参考にしてゆきます。ちなみに以下の2冊です。

Mina Miller 著 「Carl Nielsen Companion」(英語)
Karsten Eskildsen 著 「CARL NIELSEN −livet og musikken−」(デンマーク語)

 また、CDの聴き比べなどもやってみたいのですが、私Msが、アマチュアの打楽器奏者ということもあり、交響曲第5番の小太鼓アドリブ・ソロ目当てにCDを集めており、まずはその点に絞っての聴き比べも企画したいと思います。
 その他、なるべく「曲げずに」皆さんへの情報提供に努めるつもりですが、やはり私個人の「曲解」な見解も部分的には含まれてはくるでしょう。ご了承ください。ただし、客観的な資料からの引用と、主観的な曲解については、混同されないように配慮して記事を作成する予定ではあります。

 我ながら大きくでました。・・・・企画倒れにならないよう、頑張りたいと思います。ひょっとしたら、今後の私の人生を貫く一つのライフワークになるのかもしれません。ニールセンのこと、もっと知りたい、と思い続ける限り、この企画、続けます。

2001年春、偶然、自宅待機を強いられるGWの日々を契機にニールセンHPを思い立つ。(2001.5.6 Ms)

 上記の通り、気恥ずかしいばかりの、ニールセンページ立ち上げ宣言から約1ヶ月、とりあえず、全作品リストも暫定的ながら形を見せてきた。ということで、本日、6/9、ニールセンの誕生日、「ESPANSIVA!NIELSEN」も正式発足として、「曲解」トップページからリンクしました。
 これからは、この大雑把な枠組のなかに、様々な情報や記事を詰められるかどうか?です。「曲解」は、今までの知識や感想の再構成で記事が書けますが、こちらは何と言っても自分の勉強次第、どう展開されるかは全く見えません。しかし、何が書けるのか現時点でわからない分、自分としても先の展開を楽しみにしています・・・・というか、自分が一番、このページを楽しみにしているのかもしれません。まだまだ未知なるニールセン、今後、自分にとってもニールセンの世界がもっともっと「広がり」をみせることは間違いないでしょう。
 こんなMs自身の格闘の様子が、皆様とニールセンとの距離を短くすることとなるのであれば、これに勝る喜びはありません。どうか、これからも末長く見守ってくだされば、幸いです。

(2001.6.9 Ms)


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