海の家

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ベイ・ウォッチ

「ショスタコBeach」のみならず、「曲解」の記事全てからショスタコ関連のものを探します。
分野別に検索できます。今後、主要作品全てがここから検索できるよう、ショスタコ・ネタをどんどん更新します。

フリーマーケット「旬のタコ、いかがですか」

99年8月から12月まで連載した、ショスタコの有名曲を対象とした記事です。
2000年以降も、記事の改稿、追加が行われます。

イベントステージ

ショスタコの作品が演奏されるコンサートの紹介です。
私が聴きにゆくものを主に掲載することになります。

タコ釣り漁船の港

ショスタコのページとしては、国内最大、かつ最高の内容を誇る
かぶとやま交響楽団コンマスの工藤さんのショスタコ・サイトのリンクのページにリンクさせていただいています。
日本中のショスタコ関連ページへとネット・サーフィン。


我がショスタコ私論を読まれるにあたって
〜ショスタコ没後25年(2000年)の年頭挨拶をかねて〜

 99年12月の「今月のトピックス」(矢野元京大教授逝去)でも触れましたが、ショスタコの音楽を語る上では、どうしても、音楽以外の事項との関連性が重要視されてしまいます。ここまで、政治権力始め、同時代の社会現象の影響をもろかぶってしまった作曲家も珍しいでしょう。私のショスタコ私論においては、最大限、いや必要以上に、そんな音楽以外の現象も考慮に入れながらの曲目解説が(いわゆる曲解が)、展開されることとなりましょう。あくまで、私自身の好奇心をそそられるまま、彼の残した音符や史実をもとに勝手な推測を重ねるものであり、決して全面的な信用はなさらぬよう、重ねてお願いしたいと思います。
 ただ、21世紀、ショスタコ研究がさらに進み、新発見、新説が登場した時に、私の曲解がひょっとしてショスタコの本心に近いものである例がたった一つでもあったなら、とても嬉しく思う次第です。さてさて、いかがあいなりましょうか?

 ちょっと引用させていただきたいと思います。

 「いったい、ショスタコーヴィチの素顔とは・・・・・?」しかし、そんなことは、どうでもいいのだ。
(中略)当の本人にとっても、素顔などというものが存在するのではなく、どんな仮面をかぶろうとしたかという意志があるだけなのだ。しかも、人間の意志も、時々の政治情勢や、恋人の有無や、体調や年齢といった諸条件によって変節する。
 ならば、われわれがある人物について考えるときの基本姿勢は、次の3点に集約できる。
1.正解などもとめようとせず、おもしろい疑問を見つけ出すこと。
2.想像力を働かせて、よりおもしろい誤解をイメージすること。
3.素顔などもとめようとせず、どれほど矛盾を生じようと、その人物がある時点で抱いた、ある意志に思いを馳せること。

 以上、玉木正之著「クラシック道場入門」からの引用です。まさしく、私のショスタコへの接し方がここに代弁されているので引用させていただきました。こんなことを考えつつ、勢いにまかせて書き連ねるショスタコ私論の数々、楽しんでいただけるのなら幸いですし、知識、見識ある学者あるいは愛好家の方々、私の問題提起を受けとめていただき、研究の材料にでも万が一なるようでしたら、私のとめどない、またとりとめのないショスタコへの思いも、世界にとって無駄ではないのかな、などと思う次第です。それでは、大海の如きショスタコの世界へと、出帆いたしましょうか!

(2000.1.2 Ms)


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