2003.6.14 Miki LIVE『Miki meets Carpenters vol.4』
LIVEレポート

東京・『ミトラサール』


バンドメンバー(敬称略)
Vo.Miki  Gt.畑下好和 チェロ 三枝慎子 P.原田達也 B.藤田哲也  


MikiさんのカーペンターズLIVEは今回で4回目。去年の12月のクリスマスバージョンには参加していないので、今回で3回目の参加となりました。 前4回とは今回は編成が変わり、ドラムスレスでチェロが加わりアコースティックバージョンです。

ピアノの流れるようなイントロの「A song for you」で始まった第1部。カレンよりは少し低めのMikiさんの声がシーンと静まりかえった会場にしっとりと響き渡ります。 間奏のチェロとアコースティックBASS、そしてJACKの弾くアコースティックギターの音が静かに重なっていきます。心が癒される極上の時間が始まりました。

「We've Only Just Begun」「Rainy Days And Monday」とチェロのイントロが印象的な曲が続きます。 間奏のJACKのギターの音が静かに響いてきます。いつも思うことだけれど、JACKの弾くギターの音ってどうしてこんなに優しいのだろう。決してズカズカと踏み込んでは来ない音・・ それでいてとても印象に残る音・・。大好きだから、だから余計にそう感じるのかもしれないけれど・・・。

1部の最初は静かな感じですすんでいきます。カーペンターズのLIVEはいつも静かな感じだけれど、今日はアコースティックということもあって、 いつも以上にしっとりと大人の雰囲気が漂っていたのです。それはきっとチェロの音色のせいだったのかもしれません。

静かな曲が続いた後、JACKのアコギのストロークで始まった「Let Me Be The One」は、テンポ的にもこのLIVEのスパイスのように感じました。 JACKのギターはストロークもとても優しくて、それでいてあっさりとはしていない深い味わいがあるのです。うーーん、やっぱり素敵です・・。
Mikiさんがカーペンターズの曲の中で一番好きかもしれないと演奏された「Can't Smile Without You」は、やはり好きだから?なのか・・・とてもゆったりとした余裕が感じられて、 どことなくカレンを意識してない印象を受け、Mikiさん本来の歌い方なのではないだろうか?とふと感じていました。

「Superstar」に続き「Goodbye To Love」この曲のギターソロは、本当にかっこいいのです。今日はアコギなのでどんな雰囲気なのだろう?と期待が膨らんでいきます。 JACKの間奏のギターソロはエレキの時とは一味も二味も違う優しさに溢れていたのです。そしてそのままJACKのギターアルペジオが全編を流れる「For All We Know」へと・・。 このギターの音が心にズンズンと響いてきて・・わたしは、今日に限り「Goodbye To Love」よりもこの曲の方が心に残りました。

1部最後の曲はBASSのカッコイイ「Sweet Sweet Smile 」。ノリもよくてこの曲大好きです。JACKはギターを持ち替え、シャリーンという音がすごく綺麗だった。 エンディングのBASSの音とアコギのシャリーンという音が微妙に溶け合っているのを聴いていると、なんともいえない幸せな気分に浸ってしまいました。


ここで少し休憩があり、LIVEは第2部へと・・。
2部の最初の曲は、ピアノの激しいソロ演奏から始まりました。曲名は?何だったのでしょう?1部の曲は今まで演奏されていた曲が多かったので、結構わかったのですが、この2部の1曲目・・ 少し他の曲とは印象が違っていました。ジャズ?いや・・クラッシックぽいというか?ピアノソロ曲と言ってもいいくらいの曲で・・。曲が終ると思わず、裏に控えていたメンバーからも、「おおぉぉぉぉ!!」という 歓声があがるほどの素晴らしい演奏でした。

2曲目はBASSとチェロとヴォーカルでTVのドラマのテーマソングにもなったという「Rainbow Connection」。いままでのアレンジとは違って・・やっぱり大人な雰囲気が漂っています。 チェロの音を満喫できた1曲でした。
チェロの演奏をされていた三枝慎子さんは、実はTV番組でリチャードと共演されたことがあるという凄い方でした。

ここでギターのJACKが入り、またまたギターのイントロから始まる曲「Happy」。いやぁ〜このJACKのギターの音・・ずっとずっと聴いていたい。1本なのに数本のギターの音が重なっているように聴こえてくるのです。この曲、サビの部分から少し高めのヴォーカルなのですが、 メロディーラインがめちゃめちゃ好きだなぁ〜と感じました。こういう曲好みなのです。実は初めて聴いたような気がします。アルバムに収録されているのでしょうか?オリジナルを探して聞いてみたいな・・と思いました。
ここで、MikiさんがJACKに話をふってくれて紹介してくれました。もうすぐ発売されるCDの話などをしてくれたのですが、JACKの話す声が聴けてちょっとHAPPYでした。

2部はシングルになっていない曲なども演奏してくれていたので、私はすぐにタイトルがわからないものもあり、またそれが新鮮でもありました。 MikiさんのカーペンターズLIVEに行くようになって、昔聴いていた曲をまたあらためて聴いてみようと思ってみたりしてまた新たな発見があってとても楽しいものです。

MikiさんはMCも落ち着いた雰囲気があるのですが、『夏が好きなんです・・花火や盆踊りが・・』なんて話をしていた時の表情はまだまだあどけない印象が残る20代の女の子で・・ かわいいぃ〜って思ってしまいました。それにしても、『夏が好き夏が・・』と連呼する度に、わたしは横にいるJACKの表情が気になってしかたなかったのですが・・まあ、いたってJACKは冷静でしたね。 だって・・夏大嫌いなJACKなんですもん(笑)ここで[夏嫌いだし・・]と突っ込み欲しかったですねぇ。いや・・そんな雰囲気のLIVEではなかったですね。失礼しましたm(__)m

「I Won't Last A Day Without You」のエンディングのJACKの高めの声のコーラスが・・実はひそかに好きだったりするのです。ほんの短いフレーズなのですが・・何故か心にキューンと響いてくるのです。

2部の後半には、Mikiさん自ら日本語で歌詞をつけて歌ってくれた曲が2曲ありました。日本語で聞くカーペンターズの曲。また違った感じでストレートに心に届きます。 こういう企画はずっと続けて欲しいなぁ〜と思います。

2部のラストはおなじみの「Yesterday Once More」やっぱりこの曲を聴くと落ち着きます。シャラララーというコーラスがまた素敵なのです。

そしてアンコールの拍手。Mikiさんはステージ?から帰って行ったのに、メンバーはずっとそのままで、 JACKなんてギターを動かすだけ・・って感じで、それがなんだか可愛かったのですぅ。 ラストは「Top Of The World」やっぱりこの曲で終ってくれるのが嬉しいですね。大好きな1曲です。

いつも以上にしっとりと大人な雰囲気だった今回のLIVE。いつものエレキの時とはまた違ったJACKの優しいアコギの音に、ひと時現実のいろんな事を忘れ浸ってしまいました。

素敵な歌をそして演奏を聴かせてくれたMikiさんにそしてJACKとメンバーのみなさんにありがとうという気持ちでいっぱいです。 近頃TVやラジオから流れてくる作られた音とは違う、本当の生の楽器の音にひと時、心の底から癒されていた時間・・ 音楽ってやっぱりいいものだと、またひとつ音楽の素晴らしさを感じた幸せなひと時でした。




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