1995年8月6日、広島のピースコンサートに参加しました。
一言ですごくいい意味のあるコンサートでした。
このコンサートは南こうせつ氏と大友康平氏が10年かけて築き上げてきた 平和の為のコンサートで、最後の年に省吾がゲスト出演する事になったものです。
わたしは運良くチケットが取れ、その日広島に行くことになりました。
コンサートは、ゲスト出演という事で6曲の演奏でROADのステージとは比べ物にならないのですが、 わたしにとってはとても印象的なコンサートでした。
省吾もとても楽しそうで、私達もこの6曲に全エネルギーを注ぎ込むように盛り上がったような気がします。
徳永英明氏との「アヴェ・マリア」は心に響き渡りました。
その後ハウンドドッグがバッキングをつとめてくれて 「路地裏の少年」「明日なき世代〜八月の歌〜BIG BOY BLUES」そして大友氏との「MONEY」!わたしはまるで ツアーのステージでの1シーンのように感じてしまい、我を忘れて一緒に叫び歌い踊っていました。
会場の盛り上がりも最高潮に達していたように思います。
終始省吾は、あまり話しをせず、ニコニコと笑っていたけれど、 「BIG BOY BLUES」の前に『次の曲を南太平洋で核実験をするというシラク大統領におくりたい」と叫んだ省吾の声が今でも 忘れられません。
そして、最後に主演者全員で「上を向いて歩こう」を歌っ時、控えめにバックで、でも楽しそうにドラムを叩いていた省吾がとても 素敵に思えました。
省吾が出演しなければ、わたしはこのピースコンサートの事を全く知らずにいたと思います。
そして50年目の8月6日に広島に来ることもなかったでしょう・・。
夜ホテルで子供を寝かせつけて、主人と二人で少しの間平和記念公園の方を歩いてみました。
50年前に何がこの街に起きたのか・・今の私たちには計り知れないおそろしいことだけれど・・。
最近のニュースを見ていると、これから子供達が育っていく未来の世界が平和で素晴らしいものであることだけを 祈らずにはいられませんでした。
余談ですが、この日広島に子供の水筒を忘れて来ました。
きっと、50年前に水を欲しがった子供達がもっていったのだと思いました。
50年後に水を飲むことが出来たんだね・・そう思うと涙が止まりませんでした・・