SPLASH
'99年6月19日
渋谷クロコダイルライブレポート


待ちに待ったSPLASHのライブ!始まる前からドキドキしていた。いやドキドキなんて 簡単な言葉では言い表せない気持ち・・どうしよう??この気持ちをどこにもっていこう? 期待と懐かしさそして、SPLASHの演奏を聴ける喜び&久しぶりの恥ずかしさ・・ が入り混じって、心の中が爆発しそうだった。
この前SPLASHのライブを見たのは、もう1年2ヶ月前になる。その間ほとんどメンバーの情報が 入らない中で、SPLASHへの思いを心の奥底に閉じこめてきた。どんなに会いたくてもライブが ないことには仕方がない・・そう自分に言い聞かせて過ごしてきた。時にはもう会えないのではないか・・? SPLASHの生のライブを見ることはもうないのではないか?と・・そんな不安がよぎる事さえあった。
でも、今この時、メンバーがステージに現れた瞬間・・そんな不安はどこかに吹き飛んでしまった。 1年2ヶ月の空白の時間なんて一瞬のうちに埋め尽くされてしまった。ステージ上には見慣れた楽器、そして 変わらぬメンバーの笑顔がそこにあった。

1曲目 ”Stating Over"
聞き慣れない曲から始まった・・今回のライブは、古い曲もあるけれど、かなりの数の新曲を演奏すると 聞いていた。それがいきなり新曲から始まるとは・・いったいどんな曲なのだろう?と興味津々だった。 うーん、なかなかええやん!!新鮮な喜びが溢れてくる。素直な感想だ。それでも、ギターを弾くJACK、 キーボードのSYUNYA、ドラムのAKIRA、ベースのDOKEY、そして力強いボーカルの三利。みんな1年2ヶ月前と ちっとも変わってないや・・そんな安心感と懐かしさでステージに釘付け状態だった。

わたしの席はステージに向かって右側の一番前(ほとんどかぶりつき状態だった)いつもだいたい、この席に 座るのだが、今回に限ってはあまりにもステージに近い為、ちょっと後ろに下がりたいな・・と思い、後ろを 振り向くと、もう席はいっぱいになってしまっていた。そんな満員のお客さんの雰囲気を見て、ちょっと胸が ワクワクしていた。今日は、楽しいライブになりそうだな・・って・・。

2曲目”Endless Dream"
3曲目”愛をとめないで"
懐かしい曲が続く・・わたしは、Endless Dreamのギターが大好きなのだ。この日も、ずっとJACKの指ばかり 見ていた。

4曲目”いつかきっと"
またまた新曲だ。初めて聴く曲なのにどうしてだろう?すーっと心に入り込んでくる。今までのSPLASHサウンドとは 少し違うかな?って思ったけど、なんだかかなりのお気に入りの曲になってしまった。「いつかきっと」という タイトルが希望に溢れていていいなぁ!って思う。

5曲目”君の夢は僕の夢"
6曲目”SAYONARAを君に"
またまた、懐かしい曲。どちらも、ライブでは絶対聴きたい曲のひとつだったので、とっても嬉しかった。 それにしても、三ちゃんのボーカルは相変わらず上手だなぁ・・。バラードを歌う声には聞き惚れてしまうのだった(*^。^*)

7曲目”One More Time"
またまた新曲だ。軽快でPOPな感じのこの曲は、一緒に行った友達(SPLASH初体験)が 気に入った様子・・わたしも、結構好きな感じの曲で、身体が自然にリズムにのってしまう・・。

8曲目”ブルースカイ"
6枚目のシングルであるこの曲は、あのチューリップのカヴァー曲だ。でも、もうチューリップの曲だと いう感じはなく、SPLASHのブルースカイなんだと感じていた。’96年の夏のツアーで何度も聴いたこの 曲には懐かしい想い出がいっぱいつまっている!それにしても、やっぱりAKIRAは極上の笑顔でドラムを叩いていた。友達が 「ドラムの人って本当に楽しそうに演奏するんだねぇ!!」って感心してた。そう!彼の笑顔は、わたしたちを 幸せにしてくれるのだ!!そんな事を思いながら聴いていたら、ここで1部が終了。


9曲目”恋をしてみましょう"
2部が始まった。最初の曲はまたまた新曲。タイトル通りちょっとかわいい感じの曲かな? はじめて聴いたのに、なぜか口ずさんでしまえそうな・・そんな感じがした。歌詞が はっきりわからないので、歌えないのが辛かったですけどねぇ。

10曲目”夏の終わりに"
11曲目”BIRTHDAY"
この2曲は、なんとJACKがエレアコを弾いたのだ。いつもブルーのフェルナンデスしか見たこと がなかったので、なんだか新鮮な驚き!!思わずステージのJACKに向かって「わぁ!珍しいねぇ? ギター」なんて声をかけてしまった。#おいおい、ライブ中に個人的に話しかけてどうする?(^^;)
”夏の終わりに”のアレンジが、実は今までのアレンジの中で、今日が一番いいなぁ!って感じた。 音楽的な事はわからないので、いつがどんなアレンジだったのかは、はっきりとは覚えていないけど、 エレアコのキュッ!キュッ!という音が耳に心地よく響いてきた。
”BIRTHDAY”は、三ちゃんの誕生日に出来た曲だというので、このタイトルがついたらしい。 この新曲もなかなかいいぞ!!新曲を聴くことが、とても楽しみになっていた。

メンバー紹介
ここでメンバー紹介タイムだ。わたしは、このメンバー紹介が大好きなのだ。SPLASHの魅力のひとつは このメンバー紹介で大笑いさせてくれることなのだ・・と思っていると今回も三ちゃんが絶好調だ。 いきなり、「髪はなくても、歌は歌える!!」なんて言葉が飛び出す。#おいおい、自分で言って どうすんねん?なんてツッコミを入れたくなる・・実際は何も言えませんが・・(笑) と、脇からDOKEYの「でも、三年前からとまってるよね」の声。会場全体が笑いの渦に!はははは! 相変わらずDOKEYのツッコミは最高だよなぁ!とこの日、少しおとなしめだったDOKEYの いつにもまして冴えてるツッコミに妙に安心してしまう。それにしても、さすがにこの言葉には、 ステージ上のメンバーもおおウケ!!ライブ中にこんなに大笑いしてしまうバンドってなかなかいないぞ! やっぱりSPLASHって最高に楽しいゾ!なんて、妙に納得してしまう。

JACKの紹介の時に、会場から男性の「じゃっく〜〜!!」の声。今日のライブは男性パワーがすごいのだ。 でも、三ちゃんがわたしたちの座っているほうに向かって「今度はこのあたりから声が飛ぶと、はりきって 3倍弾いちゃうよ〜」と・・しかしそう言われても〜叫びたいけど叫べない・・ これは歳のせい?イエイエ、昔はよく叫んでいたのに、最近は恥ずかしくて叫ぶことが出来ないのだ。 心の中では、思いっ切り叫んでるから・・だから・・許してね。
SYUNYAはつい最近パーマをかけたらしい。「TVで江口を見てパーマかけたらいいかなぁ・・って思って かけたら、こんなんになってしまいましたぁ〜」って・・。でも、SYUNちゃんの方がずっとずっとかっこいいぞ!
AKIRAは、やっぱり極上の笑顔だ。今日はスティック回してなかったのかなぁ?実は、わたしの席からは AKIRAの姿がほとんどわからなかったのだ、かろうじてのぞき込んで、笑顔を見る!って感じだったのです〜。
DOKEYはこの日、珍しくサングラスをかけていた。今日のDOKEYはなんだかおとなしいなぁ・・って思って いたら、どうも徹夜明けだったらしい。はれぼったい目を隠していたらしいが、結構似合っていたと思うのです。

12曲目”夏を抱きしめよう"
懐かしいこの曲は、一緒に口ずさんでいた。

13曲目”風に抱かれて"
新曲・・♪風を抱きしめて♪という歌詞が妙に心に響く。1コーラス聴いた時点でもうすっかりこの曲がお気に入り になってしまった!この曲、本当にいいゾ!!

この後次の曲の前に三ちゃんのちょっと長めのMCがありました。
心に深く響いた言葉なので、思いだしながら書いてみます。
(言い回しとかは、ちょっと違うかもしれませんが・・)

☆三ちゃんMC☆
『今日は、なんと1年2ヶ月ぶりのライブですが、それぞれいろんなことをやってきて、いま、こうやってステージに立ててい るので、シャレで喋れるのかなと思うのですが、はっ きり言って、もうたぶんアカンやろなと思ったんです。 でけへんかなと。5人がそろうことはもう2度とないかなぁなんて思ってた。でも今日 こうやって5人がそろってることが、ほんとにうれしいです。この瞬間に、 皆さんがここにいていただけることに本当に感謝しています。 ありがとうございます。
曲もずっと作って、出来ても「こんなんなぁ…」と 言いながら作っては捨て、作っては捨てってやってたんです。でも、 できるときはポロッと出来たりするんですよね。 そんなもんやって・・・。
で、次にやる曲は、去年の暮れに出来たんだけど、Shunyaの所に持っていって 「デモテープを作ろう」ってまた始まって。メンバーに聞いてもらって「じゃ、 これをやっていこう」ってまたひとつになれたような曲です。 この曲は自分が作ったって言うよりも、なんかこう作らせてもらったっ ていう感じで・・、でも今までの自分の流れの中でふぅっと出てきたのかなぁって思ったりもします。 僕らのデビュー曲はアイデンティティって曲なんですが、それは人か ら与えられたようなアイデンティティだったので、自分たちのアイ デンティティを作らなくちゃいけないな、って思って、 できあがった曲です。聴いて下さい。 ”僕らのアイデンティティ”』


14曲目”僕らのアイデンティティ"
このタイトルがわたしの心の奥底にずーんと響きわたった・・。
この曲は、本当にいろんな事を乗り越えてSPLASHがSPLASHとしての道を、 5人の道を見つけはじめたのだと感じた。歌詞の中に今までの曲のタイトルが 入っている・・私の頭の中を 今までのライブやイベントの情景が走馬燈のようにぐるぐるまわっていく。 わたしは、SPLASHと出逢ってから全てのライブやイベントを見たわけではない。 それでも、初めて見た京都RAG、日帰りで行ったみのぶ祭りのステージ、 クリスマスパーティー、倉敷芸文館ホールでのあのアンコール、三原、大阪、24TVのイベント、 雨のJJ、神戸チキンジョージ、川鉄まつり、LASH HOUR FINAL PARTY・・・・想い出が駆け抜けていった。 溢れる涙越しに見えたステージの5人の顔がキラキラと輝いていた。
今日のこのライブは、真のSPLASHとしてのはじまりのステージなのかもしれない。 そんな事を感じながら聴いた”僕らのアイデンティティ”はわたしたちファンにとっても 特別の1曲になりそうだ。

15曲目”Hard At Play"
16曲目”Take Me Down"
新曲、そしておなじみの曲とハードでノリノリの曲が続く。立って踊りたい衝動に かられながら、結局は立ち上がらなかった。いや、立ち上がれなかったのだ。 立ち上がるスペースがなかったという方がいいかもしれない。後半戦は後ろの席で 踊っていた方がいいかなぁ?なんてことをこっそり思う。でも座っていたって 思いっ切り曲にのって楽しんでいたから、それでいいのだけれど・・。

17曲目”快楽のトラベラー"
この曲はいったいいつのライブで聴いたんだろう?思い出そうとしても思い出せない。 かなり久しぶりであることは間違いないのだ・・実はタイトルも思いだせなかったのだ(^^;) こういう、お久しぶりの曲があることもなかなか楽しいやん!なんて思ってしまう。

18曲目”誰よりも君を愛しているから"
聞き慣れたイントロが流れる!おなじみの大好きな曲だ! 思わず、拳をふりあげてのってしまう。

アンコール1”LADY JANE"
イントロが流れても、何の曲かわからなかった。かなりアレンジを変えていて びっくり!まあ、こういうお楽しみもあるのが、SPLASHのライブの楽しさでも あるんだけどねぇ・・。

アンコール2”カラス"
とうとう最後の曲。この曲も新曲だ。
結局今回のライブは新曲で始まり、新曲で終わった。そのことが全てを 語っているのかもしれない。
新しいSPLASH!今までいろいろな色に染められようとしていたSPLASHが 自分たちの中から色を作りあげていこうとしてるんだ・・と。
そんなちょっぴり大人になったSPLASHと再会したライブだった。


We are SPLASH FAN、forever!!