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2009 MALAYSIA


バトンとバリチェロの差
ドライまでのレースで、バトンは3位ながらも無理せずロズベルグとトゥルーリにぴたり付いて走った。ピットは自分よりロズベルグが4周早く、トゥルーリが2周早いことがわかっていた。そして二人が入った後の18周目にバトンはそれまでより1秒も速いファステストラップを記録し、ピットからトップで出る。
問題はバリチェロ。バトンの7秒後ろの4位を走っていてフリーだったが爆発的な速さは見せれず、20周目にピットイン後はトゥルーリの0.5秒後ろの4位だった。ここにバトンとの差が見てとれた。
5位アロンソに詰まったライコネンは11周目に抜くと12-16周目に1分38秒台で走れたが、それでも上位陣より1秒遅いのが相当に深刻だった。焦るフェラーリは雨が降っていないのに深溝タイヤを履くギャンブルに出て自滅していった。ライコネンの20-21周目のタイムは1分59秒台で、まわりよりも20秒も遅かった。
ベッテルは予選3位→10位降格の13位から奮起。1周目で11位に上がり、軽さを生かして4周目にハミルトンを抜き、9周目にハイドフェルドを抜いた。10周目に1:38秒台をマークするなど速さを見せる。しかしグロックは抜けず、13周目に誰よりも早くピットインして17位に沈んだ。
ウェバーはスタートで5位から7位に落ちる。12周目にアロンソを抜いた後、14-15周目に1:37秒台を叩き出す。しかしトップとは30秒差に広がっていた。16周目のピットイン後は14位に沈んだ。とはいえレッドブルは速さは見せた。

雨の22-31周。誰もがマレーシアの雨と聞いて深溝のウェットタイヤに履き替える中、グロックは浅溝のインターミディエイトタイヤを選んでそれが当たる。24-25周目はバトンより10秒速いペース。22周時点でトヨタは3位トゥルーリには深溝を履かせ、11位グロックはギャンブルに出ていた。
26周目にベッテルとブルデーが浅溝に履き替えて速いタイムをマークすると、他のチームもそれに続々とそれにならう。
ブラウンはバリチェロを28周目、バトンを29周目に浅溝に交換と遅めの決断。バトンは1位を守れたが、後ろとの差がなかったバリチェロは5位に落ちた。バリチェロは豪雨のSC直前31周目にトゥルーリに抜かれてしまい、雨のバリチェロではなくなった。
22周目のタイヤ交換で、ハイドフェルドは深溝を履き、27-29周目で浅溝に履き替えることはしなかった。これが2位獲得のもととなる。


レースチャートから、バトンの強さとバリチェロの埋もれ具合が見れる。今回もブラウンは1-2やってもおかしくなかった。バリチェロがバトンの後ろについていればそれは出来ただろう。

 

4/9 8PM

評価 対象 平均 代表的コメント
最高 バトン 4.87 スタートで遅れても落ち着いて走って堂々の1位返り咲き。まだ3勝目のドライバーとは思えないな。(4/6 23:2)
ブラウン 4.89 クルマはやっぱりすごく速い。多少レースが荒れたくらいでは彼らを止めるのは難しいのが現状。(4/6 21:38)
最低 コバライネン 1.04 2連続オープニングラップリタイアは本人のセンスなさすぎでしょ。(4/7 22:41)
フェラーリ 1.04 予選でも決勝でも大失態。あれではドライバーもやる気をなくす。何がしたいのか分からない。(4/5 19:58)



バトン開幕2連勝
豪雨中断でハーフポイント

スタートでバトンが遅れる。4番グリッドだったロズベルグが1コーナーを制す。2位トゥルーリ。バトンとバリチェロは重いアロンソを抜いて3-4位。
黒雲が迫る中、5位ライコネンが早めに深溝のウェットタイヤに変更の賭け。しかし雨は降り出さず、ライコネンはズルズル後退。
1回目のピットストップ、上位陣で最も遅かったバトンは18周目に最速ラップを記録し、ピット後もトップ。
22周目、雨が降り出す。各チームが深溝タイヤで走る中、グロックが浅溝タイヤで順位を上げる。
これを見た各チームが浅溝に履き替えた直後、豪雨となる。各チームは再び深溝に履き替える。この混乱の中、ハイドフェルドが1回の深溝交換だけで我慢して走ったのが効き2位。バトンは動じず1位。
31周目にセーフティカー。32周目で赤旗。そのままレース終了。バトンが開幕2連勝。規定周回の75%に達していないため得点は半分となる(1991オーストラリア以来18年ぶり)。

バトン連続PP
トゥルーリ2番手

ハミルトンQ2落ち、マッサQ1落ち

 

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