BMWの強さは本物か?クビサがポールポジションを取り、BMWは3戦連続表彰台に上がった。昨年の開幕3戦は予選最高が3位-5位-5位、決勝最高が4位-4位-4位、FL最高は4位-5位-5位だった。今年は予選最高が2位-6位-1位、決勝最高が2位-2位-3位、FL最高が3位-1位-2位である。
クビサの第1スティントはフェラーリ勢に遜色なかったが、燃料がフェラーリ勢より3〜4周分軽い。ハイドフェルドはマッサと同じ燃料で離された。
第2スティントになるとクビサは24周分の燃料で重くなり、フェラーリ勢の18周分に対して引き離された。これは仕方ない。BMWはこのレースで2台の戦略を変えることでフェラーリとの比較がかなり出来た。
第3スティントでフェラーリはセーブしたか。BMWは速いペースで差を縮めた。クビサは2位ライコネンに接近してレースを終える。
昨年までの圧倒的な差はない。今後、フェラーリは全力でかからないとやられる可能性がある。F1.08はマシンの素性が良いことはわかった。これからの勝負は開発力だろう。フェラーリとマクラーレンはそれがある。BMWにとってトップチームになれるかどうかが試される。
次のバルセロナは高速コーナーが多いのでフェラーリに離されるだろうが、どれだけ食らいつけるかが見ものだ。
マクラーレンはコバライネンが第1スティントでハイドフェルドに迫っていたが、第2スティントで離された。21周目に同時ピットインしたがハイドフェルドが24周分の燃料を積んだのに対し、コバライネンは26周分。ピットで大きく差がつき、1周ごとのタイムもかなり差がついた。コバライネンはハードタイヤに替えた第3スティントでファステストラップを記録するなど速くなったが、チグハグだし時既に遅しの感あり。コバライネンは第1スティントでタイヤのフラットスポットによる振動の問題を語り、第2スティントで改善されたと語った。だがそれがタイムに表れてない。このままではマシンを上回る走りという評価はできない。
マクラーレンは開発力があるが、ハミルトンとコバライネンの若い二人がチームとの相乗効果を示せるかどうか。伸び悩むようだと昨年はアロンソの力だったのかと言われてしまう。
そのアロンソが驚異的な安定感を示した。1分35秒後半を25周もキープし続けた。ルノーはフェラーリより1.5秒遅く、トヨタやウィリアムズ、下手するとホンダより遅い。R28は素性が良くない車のようだ。もしルノーがこれから速くなっていったとすれば、それはアロンソのおかげになるだろう。
評価 |
対象 |
平均 |
代表的コメント |
最高 |
マッサ |
4.92 |
良いときのマッサ。問題はこれを続けられるかだ。(4/6 22:21)
お見事。何より評価すべきはPP以外からの初勝利であること(4/6 23:19) |
フェラーリ |
4.91 |
1,2をとって文句なし。2周目以降は安定感バツグン!(4/7 1:56)
マシン特性および事前のテストなどもともと最強であることは分かっていたが、BMWとの差はむしろ開幕戦からさらに縮まってしまっている。両手を挙げて喜べる状態ではない。(4/7
8:20) |
最低 |
ハミルトン |
1.05 |
スタートでミスした。アロンソの後方に乗り上げてマシンを壊した。抜く時の態度が悪い。(4/7 2:26)
トラブルもあったとはいえ、いいとこ無しだった。逆境に弱そう。(4/7 2:44) |
トロロッソ |
1.88 |
フォースインディアに抜かれる可能性は有りかも(4/6 22:47)
なかなダブル完走ができませんね。(4/7 0:04) |
マッサ今季初勝利
ライコネン2位、ハミルトン13位
クビサ初PP
ポーランド人初、BMW初
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