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2007

2007 HUNGARY


ハミルトンはライコネンに5周目で3.5秒の差をつける先制パンチを出した。ライコネンも必死に追いかけるが13周目にタイムを落とすなど限界に近かった。ハミルトンは1回目のピットイン前で4秒差をつけてマージンを稼いだ。両者は19周目に同時ピットイン。フェラーリはマクラーレンの給油量がわからなかったが、相対的に少なくしてしまった。これで第2スティントはライコネンが先にピットインすることになる。抜けないコースにおいて勝負はここで決した。
フェラーリはハミルトン以上に燃料を積んだら離されてしまうと思ったのだろうか。だがレースは何がおきるか分からない。ハミルトンは第2スティント以降にステアリングの問題を抱え、タイムペースが上がらず、防戦一方になった。結果論で言えば、フェラーリは燃料をハミルトンよりたくさん積んでいれば逆転は可能だった。フェラーリは給油量を多くする自信がなかったのだろうか。序盤のハミルトンの先制パンチがフェラーリに効いていたのかもしれない。

アロンソは17周目にピットインして長い給油を行った。このためピットアウト後にまたしてもR・シューマッハの後ろで遅いペースで走らされる。これは誤算だったろう。もしアロンソが短い第2スティントだったら、R・シューマッハだけでなくクビサの前に出れていた可能性もある。そうしていれば最終的にハイドフェルドの前、すなわち表彰台に上がることができた。マクラーレンの失敗はトヨタをみくびっていたことだったかもしれない。
BMWは2台とも3ストップにした唯一のチームになった。スーパーソフトタイヤを嫌って最後に短いスティントを入れたが、思ったほど悪くない。だがBMWはクビサの順位をひとつ落とし、ハイドフェルドはアロンソとの接戦に持ち込まれるはめになった。ハイドフェルドはレース中盤の34-40周目に1位ハミルトンから11秒差と健闘していたが、終わってみれば43秒差になっていた。3ストップは失敗だった。

今回はところどころで渋滞がおき、オーバーテイクも序盤以外はまったく見られなかった。前の車に抑えられて本来のペースを出せなかった車が続出した。
前回表彰台のウェバーが1:21秒後半を安定してたたき出し、8位コバライネンより良かった。ウェバーは19周目にコバライネンに9秒差でリードしていた。だがウェバーは9位でフィニッシュだった。ウェバーも3ストップが失敗だった。
佐藤は最後のスーパーソフトでどんどん速くなっていった。だったら最初からそれにすればよかった。いや、このチームはいまだに何が良いか手探りなのだろう。

ハミルトン優勝
ライコネン2位アロンソ やっとこさ4位
マッサ埋もれて13位

スタート1コーナーでアロンソは早めのブレーキでクビサに抜かれる。最終コーナーでふくらんでウェバーにも抜かれる。アロンソ序盤に集中力不足。アロンソはこの2台をパスしたが、R・シューマッハには長いこと後塵を拝した。アロンソは後にR・シューマッハとクビサをピットで抜いたが、最後にハイドフェルドを抜けず4位に終わった。
ライコネンはスタートでハイドフェルドをパスしたが、1位ハミルトンを抜くことは出来なかった。終始安定したハミルトンが3勝目を上げる。マクラーレンは低速コースの重点レースでフェラーリに勝てた。
ハミルトン80点、アロンソ73点、ライコネン60点、マッサ59点
ハミルトンはレース前、チームに謝罪した。問題行動が結果に影響しなかったハミルトン。一方アロンソは結果に影響してしまった。残り6戦で7点差。まだわからないが、シーズンの流れがアロンソに傾きつつあった時期に、流れは再びハミルトンに戻った。フェラーリの二人はドライバーズチャンピオンシップで20点開き厳しい。3週間後、フェラーリ優位のトルコでハミルトンがアロンソにどう戦うかが見物である。誰が優勝するかよりも、二人のどちらが前でフィニッシュするかが焦点となる。

フィジケラも13番手降格
山本をブロックしたフィジケラも5位降格の13番手に下げられる。トップ10では7番手クビサだけが予選順位そのままで、2〜6番手と9〜13番手のドライバーは1つ繰り上がる。
 

アロンソ6番手降格

予選終了8時間後、レーススチュワードはアロンソを6番手に降格と決定。
またマクラーレンはこのレースでのコンストラクターズポイントが無効となる。マクラーレンはこれに提訴した。

デニス「ハミルトン自らが招いた事件」
ロン・デニス「ハミルトンが事件の引き金になった。ハミルトンはセッション中にチームの指示に従わなかった。アロンソの方が燃料を多く積んでいてバーンアウトさせたかったのに、ハミルトンはアロンソを先に行かせなかった。われわれのプランは狂った。アロンソはピット中に温度が上がるまで待たなければならなくなった。ハミルトンはその必要が無かった。」

アロンソが発進を10秒遅らせたのはチームの指示。アロンソも最終アタックに入るときチェッカー2秒前で危なかった。アロンソが自らも危険になるような行為はしない。

アロンソPP(審議中)2番手ハミルトン
ライコネン不利偶数列の4番手、マッサは14番手に沈む

ハミルトンがQ1、Q2そしてQ3の1回目までトップタイム。Q3の2回目でアロンソがピットアウトをなかなかせず、このせいで待たされたハミルトンは最終アタックに間に合わず。アロンソが逆転でPP。FIAは審議に入った。

フェラーリは不調、ライコネンはハイドフェルドの後塵を拝しここで不利な偶数列4番手。マッサはQ2の1回目で10番手に入れず、2回目に出て行ったがピットレーンで止まる。再発進したが14番手のままでQ3に進めず。
 

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