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2007

2007 CANADA


セーフティカーの2回目と4回目は、1回目,3回目のリスタート直後に起きてしまった 。2回目の27周目でクラッシュしたのはクビサで、SC中のタイムが2:17-18秒台とレースペースより1分遅く、十分に温まっていなかった可能性がある。
4回目の55周目でクラッシュしたのはリウッツイで、このとき5位を走っていた。その前の4位を走っていたブルツはクラッシュせずに表彰台を獲得している。
カナダはラップタイムが安定した者が生き残り上位を占めた。コースコンディションやタイヤの温度をうまくつかみながらその場に応じた走りをすることが重要だった。そういう意味でハミルトンは速く安定していた。佐藤は速くはなかったが安定していた。逆にアロンソやライコネンはタイムを大きく落とす周回が見受けられた。

ブルツは1ストップだが、1回目のセーフティカーが出る前の21周目でトップから1分11秒も遅れた16位を走っていた 。 もしセーフティカーが一切出なければ周回遅れでフィニッシュしていたペースだ。ブルツは1-2回目のセーフティカーが明けた34周目でも15位と大して順位を上げていない。
だがブルツは唯一のピットインを済ませていた。ブルツは3回目のセーフティカーが出る直前の50周目にトップから57秒遅れながら10位に上がった。3回目のセーフティカーが出て、ブルツの前にいたアロンソ・ライコネン・R・シューマッハがピットで後退、マッサとフィジケラは失格。ウェバーはSC明けにピットに入る。これでブルツは4位に上がった。そして3位バリチェロがピットインし、ブルツは3位に上がった。タイヤが苦しい最終スティントで5位ライコネンと6位アロンソは速い4位コバライネンを抜く力がなかった。ブルツは終盤にタイヤがきつかっただろうが、それをしのいで表彰台を獲得した。
佐藤は3回目セーフティカーの前に5位走行。その前にウェバーとマッサがいたから、佐藤にも表彰台の可能性があった。だが真後ろにいたのがライコネン・アロンソ・R・シューマッハ。彼らと同じようにふつうにピットインしていたら、トップチームの彼らに先行される可能性があった。ならば彼らを前に行かせて有利なタイヤで抜くという思い切った行動に出る。そしてR・シューマッハとアロンソをオーバーテイクする。ライコネンには届かずSC前の5位より一歩後退の6位でフィニッシュしたが、世界に向かって十分に魅せた。

ラップタイムのピークではハミルトンが独走 。 アロンソは追い上げるべき第2スティントでペナルティのため後方で詰まりペースが上がらず。だが前戦同様マクラーレンが速さで抜きん出た。フェラーリはBMWに遅れを取った。

ハミルトン初優勝
佐藤、アロンソ抜き6位
クビサ大破、大荒れセーフティカー4回、完走12台

ハミルトン初PP
マクラーレン、
フェラーリを突き放すのか?

 

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