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2007

2007 BRITAIN


もしライコネンが予選でミスせずPPだったら独走優勝だったか?今回のレースはマクラーレンがフェラーリに力負けしたかに見えるが、実際には両者の差はそれほどないように見える。21周目、アロンソはショートストップでライコネンの前に出たが、余裕の2.5秒差だった。もう2秒分、燃料を積んでいればよかったかもしれない。あるいは、燃料はたっぷり積んで第二スティントでライコネンの後ろについて逆転を狙う手はなかったか。ライコネンの第二スティントがそれほど伸びていなかったから、ついていくことはできなかったか。以上、すべては結果論である。いや、アロンソはいっぱいいっぱいで、ライコネンはまだ余裕だったかもしれない。だが、マクラーレンがフェラーリを必要以上に恐れずに真っ向勝負をかけて、アロンソのさらなる火事場のクソ力を引き出してほしかったとも思う。

シルバーストンの最大の特徴はセクター1の3連続高速コーナー(マゴッツ〜ベケッツ〜チャペル)。ここで速い者がシーズンを通じて速い。それはライコネンとアロンソの二人だった。まだハミルトンにポイント差があるが、今後、この二人は差を詰めていくのではないかと思わせた。
ハミルトンの後退は不可思議だった。タイヤ選択はハード−ハード−ミディアムで、アロンソのハード−ミディアム−ハードと異なった。ハミルトンは第二第三スティントでいずれもアロンソよりペースが遅い。今回は2種類のタイヤの差は少なかった。タイヤのせいにはできない。エンジン温存も負け戦の弁明にすぎない。
アロンソは今回限界まで頑張ったのかもしれない。だからライコネンとの差が少なかった。本来はハミルトンのペースがマクラーレンの力だった。これは重要なことで、アロンソはマシンの性能以上の力を出せるようになってきていて、ハミルトンはそれがまだできないのかもしれない。ハミルトンは北米2戦でマクラーレンの調子が良かったから勝てた。一方、いまは苦しいときで真価を発揮できるかがハミルトンに問われている。新人には十分すぎるほどの活躍に違いはないのだが。

マッサは42-44周目でもっと速く走ればピットアウトでクビサの前に出れた。火事場のクソ力が出てなかった。
BMWとルノーにはまだ差がある。それにしてもフィジケラは途中までチームメイトより前にいたのに、ソフトタイヤを履いた最終スティントでコバライネンに抜かれたのは情けなかった。

ライコネンとアロンソのピークは同じ1:22秒台。わずかに1:20.5の爆発力でライコネンが上。
アロンソの限界走りが20周以上もコンスタントに出るはずがないとすると、アロンソにもまだポケットはある。楽しみになってきた。

強い、ライコネン連勝
アロンソ2位、ハミルトン3位

4番手マッサがピットスタート。スタートでPPハミルトンが2番手ライコネンをさえぎり1コーナーをトップで通過。第一スティントでハミルトンのペースが上がらず。1回目のストップでライコネンの逆転を許す。アロンソはさらに後で給油時間を短くしてトップ。だがアロンソは第二スティントでライコネンを離せず。今日のライコネンは強い。ハミルトンはズルズル後退し優勝争いから脱落。2回目のストップでアロンソが入った後、ライコネンはスパートし6周後にピットアウトして逆転。ライコネンがフランスに続く連勝を飾る。マッサは追い上げたがクビサを抜けず5位。ハミルトン70点、アロンソ58点、ライコネン52点、マッサ51点。

ハミルトン地元PP
ライコネンアロンソマッサと続く
 

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